LINEステップ配信シナリオの作り方|登録から申し込みまでの7通

LINEステップ配信のシナリオ|何通目に、何を書くか

「登録してくれた人には、何通か送ったほうがいい」と分かっていて、配信の画面も開いたのに、そこで手が止まってしまう。1通目に何を書くのか、2通目まで何日あけるのか、何通で終わりにするのかが決まっていないからです。

調べると「あらかじめ決めた順番で自動配信できる機能です」という説明はすぐ見つかりますが、知りたいのはその先にある、1通ずつの中身のほうだと思います。

この記事では、登録から申し込みまでを7通で組むときの中身を1通ずつ出し、先に決めておく順番と、公式の仕様で決まっている制約もあわせて書きます。読み終えるころには、白紙のまま止まっていた1通目が書き出せるはずです。

機能の説明は最初に短くまとめ、そのあとは、うちが実際に組むときの中身を出していきます。

7通がLINE集客の流れのどこに当たるのかを先に見ておきたい方のために、全体の流れを次の記事にまとめています。

目次

ステップ配信とは|一斉配信との違い

ステップ配信は、友だち追加してくれた人に、決めておいた順番と間隔でメッセージを自動で送る、LINE公式アカウントの機能です。全員に同じ日に届く一斉配信と違い、登録した日を起点に、一人ひとりの進み具合に合わせて届きます。今日登録した人には1通目から、先週登録した人にはその続きから送られます。

送る相手は、友だち追加した経路や、作っておいたオーディエンスで絞ることもできます。一人で仕事をしていると、登録してくれた人へ順番に連絡するのは手が回りません。その「最初の何通か」を任せておく機能、と考えると分かりやすいと思います。

(出典:ステップ配信マニュアル|LINEヤフー for Business、2026年10月時点)

7通の中身より先に、決めることがある

書き始める前に決めること|シナリオの道すじ

文面から書き始めると、たいてい3通目あたりで手が止まります。止まる理由の多くは、この配信がどこへ向かっているのかを決めないまま書き出していることにあります。

図1:シナリオを決める順番。着く先を決める→区切りを決める→通数を割りふる→文面を書く
図1:文面から書き始めると、3通目で手が止まる

着く先を、1つに決める

7通を読み終えた人に何をしてもらいたいかを、文面より先に決めます。無料相談に申し込んでほしいのか、予約を入れてほしいのか、体験に来てほしいのか。着く先が2つ以上あると6通目で両方を案内することになり、読む側はどちらも選ばなくなります。

1本のシナリオが運ぶ先は1つだけにして、もう1つ案内したいものがあるなら別のシナリオを組みます。ステップ配信は50件まで作れるので、枠の心配は要りません(ステップ配信マニュアル・LINEヤフー公式/2026年9月時点)。

待ち時間は、1日きざみでしか置けない

ここは組み始めてから気づくと痛いところで、ステップ配信の待ち時間は、1〜30日の範囲でしか設定できません(同・LINEヤフー公式)。つまり「登録の30分後に1通目」という組み方は標準の機能では作れず、最短でも翌日になります。

では登録した直後の1通はどうするかというと、ここはあいさつメッセージが受け持ちます。あいさつメッセージは登録した瞬間に届く別枠の機能で、ステップ配信の外側にあります。この記事で「1通目」と呼んでいるのはこのあいさつメッセージのことで、2通目から7通目までの6通をステップ配信が受け持ちます。

もう1つ、友だち追加の判定には1日前後のずれが出ることがあり、同じ日に登録した人でも進みが1日ずれる場合がある、と公式マニュアルに書いてあります(同・LINEヤフー公式)。頭の隅に置いておき、「◯日後の朝に届きます」とは告知しないでおくと、あとで困りません。

通数は、そのまま毎月の金額に効く

ステップ配信で送ったメッセージは課金対象の通数として数えられ(料金プラン・LINEヤフー公式/2026年9月時点)、数え方は「送った回数×送った友だちの数」です。月額無料のコミュニケーションプランで送れるのは月200通までなので、ステップ配信の6通を月に30人が受け取ると180通になり、枠はほぼ埋まります。そこへ全員へのお知らせを1回でも流せば、200通を超えてしまいます。

だから通数は、文面を書く前に置いておきたい数字です。ちなみに1通のなかには吹き出しを3つまで入れられ、それで1通と数えられるので、長さで通数が増えることはありません。金額の話をもう少し細かく見たい方は、LINE構築の相場に別で書いています。

7通を送り終えたあとは通常の配信に移るので、どのくらいの間隔で配信を続けるかは公式LINEの配信頻度の決め方に書きました。

着く先と日数と通数の3つを紙に書いてから配信画面を開くと、あとの作業がぐっと軽く進みます。

登録から申し込みまでの7通

一通ずつ組み立てる|登録から申し込みまでの流れ

ここからが中身です。士業の方や、サロンを一人で回している方を想定して14日間で組んだ形を出しますが、日数も通数も、増やしても減らしても大丈夫です。

図2:登録から申し込みまでの7通。登録直後・翌日・3日後・5日後・8日後・11日後・14日後に、それぞれ役割の違う1通を置く
図2:1通目だけは、あいさつメッセージが受け持つ

1通目と2通目|名乗って、1つだけ押してもらう

登録直後に届く1通目のあいさつメッセージには、名前と、何をしている人かを書きます。そのあとに登録のお礼として渡すものを1つ置き、押す場所は1か所だけにします。あいさつメッセージは通数に数えられないので(同・LINEヤフー公式)、長さを気にせず書けるところで、吹き出し3つ分を使い切ってかまいません。

翌日に届く2通目では、なぜこのアカウントから連絡が届くのか、これから何日かけて何が届くのかを伝えます。先の見通しがある文章は、最後まで読まれやすくなります。

ここで、差し込みの機能にも一言だけ触れておきます。本文に友だちの表示名を差し込めますが、プライバシーポリシーに同意していない相手などには届かないことがあります(同・LINEヤフー公式)。名前の差し込みを文の骨組みに使うとその人にだけ不自然な文が届くので、使うなら、抜けても意味が通る場所に置いてください。

3通目から5通目|困っていることを、こちらから言葉にする

3日後に届く3通目が、7通の山場です。読む人が困っていることをこちらから言葉にするところで、「投稿は続けているのに、問い合わせだけが来ない」のように、本人がまだ言語化していない状態を先に文にして返します。自分のことだと分かると、そこから先が読まれます。

5日後の4通目では、今日のうちにできることを1つ、手順が3行で書けるくらいの小ささで渡します。ここで出し惜しみをすると、6通目の案内が唐突に響きます。

8日後の5通目には、実際にあった変化を1つ書きます。誰かの話を出すときは、本人に確認が取れているものだけにしてください。数字を足したくなる場所ですが、確認できない数字は書かずにおくほうが、あとで自分を守ることになります。

6通目と7通目|案内して、いったん終える

11日後の6通目で、ここで初めて案内します。何ができるのか、どのくらいの時間がかかるのか、どこから申し込むのかの3つを短く書いて、リンクは1本だけ置きます。

14日後の7通目は締めの1通で、ここまでの内容を短くまとめ、もう一度だけ案内を置きます。あわせて、今回は見送る人に向けて「今すぐでなくて大丈夫です。配信はこのまま続きます」という一文を入れます。うちで組むときはこの一文を必ず入れていて、読み終えた人が断りを入れずにそっと離れられるようにしています。

7通目のあとはシナリオを終えて、通常の配信に合流させます。同じ案内を8通目、9通目と続けたくなりますが、ここまでで伝わらなかったことは、1通足しても伝わりにくいままです。

3通目がいちばん難しいところで、うちも、ここだけは何度も書き直しています。

つまずく場所は、だいたい3つに集まる

止まる配信と進む配信|違いはどこにあるか

組んだあとに見直すと、止まってしまうシナリオのつまずきは、どれも順番より先に1通の中身のところで起きています。

図3:止まるシナリオと進むシナリオの対比。1通目に全部を書く/どの通もお知らせで終わる/申し込み先が書いていない、の3点を直す
図3:直すのは順番より先に、1通の中身

1通目に、全部を書いてしまう

いちばん多いのがこれで、伝えたいことが多いぶん、1通目に経歴もサービスも料金表も入ってしまいます。読む側は、その長さを見た時点で閉じてしまいます。

1通に入れるのは1つと決めておくと、7通に割りふる作業が急に楽になります。入りきらなかったものは、削るのではなく後ろの通へ送ります。

どの通も、お知らせで終わっている

「キャンペーンのご案内です」「新メニューが出ました」と7通ともこの調子だと、うちが見てきた範囲では、3通目あたりから開かれにくくなります。

直すときは順番を入れ替えて、読む人の話から始め、こちらの話を後ろに置きます。同じ内容でも、「新メニューが出ました」を「夕方になると肩が上がらない、という声をよく聞きます」から始めるだけで、読まれ方が変わります。

申し込みの一文が、どこにもない

7通を書き終えて読み返すと、申し込み先がどこにも書かれていないことがあります。案内すると押し売りのようで気が引ける、という感覚は、一人で仕事をしている方ほど強いように思います。

ただ、読んでいる側からすると、どこに行けばいいか分からないまま終わるほうが落ち着きません。毎通、最後に次の一歩を1行だけ置くことにして、6通目までは「次の配信をお待ちください」でも構いません。置く場所を決めておくと、書くときに迷わなくなります。

行き先を1行書いておくだけで、読む側は次に何をすればいいかが分かって、安心して読み進められます。

出したあと、どこを直すか

出したあとの直し方|どこを直すかを見きわめる

7通を出したら、そこからは全部を作り直さずに、1通ずつ直していきます。見るのは、リンクが押されたり返信が来たりしているかと、申し込みがあるかの2つだけです。

反応の数字は管理画面で確かめられ、開封率やリンクが押された数をどこで見るかは、公式LINEの開封率にまとめました。

図4:ステップ配信を出したあとの直し方。反応があるかと申し込みがあるかの2軸で、直す場所が4つに分かれる
図4:反応と申し込みの2軸で、直す場所が分かれる

反応はあるのに申し込みがないときは、最後の2通を直します。読まれてはいるので案内の一文が弱いところを探し、時間と費用を書き足すだけで動くこともあります。

反応があって申し込みもあるなら、そのまま続けます。通数を増やす前に、登録してくれる人を増やすほうへ手を回してください。

反応も申し込みもないときは、最初の2通を直します。誰に向けた話なのかがまだ伝わっていないので、3通目から下はいったん触らずに置いておきます。反対に、反応は薄いのに申し込みはあるなら、少ない人に深く届いている状態なので、形は変えずに入口を広げます。

直す順番は、いつも前からです。1通目が読まれなければ7通目の出来は結果に出てこないので、どこから手をつけるか迷ったときは、登録した人の立場で1通目を読み直すところから始めてみてください。

この直す作業まで含めると、LINE構築のやり方で書いたとおり、文章にいちばん時間がかかります。裏返すと、文章さえ自分の言葉で持っていれば、組み立てのほうは人に渡せます。

最初から完成形を目指さなくて大丈夫です。出してから直すところまでを、シナリオづくりの一部と考えてください。

7通が回り始めてから迷うこと

分岐を作るか、すでに来ているお客さんをどうするか、ツールが要るか。7通を組んだあとに出てくる迷いは、だいたいこの3つです。

答えによって、送る内容を変えられますか

変えられますが、7通が一度回ってからにします。分岐を先に作ると通数が倍になり、直す場所も倍になるので、まずは全員に同じ7通を送り、反応があるか、申し込みがあるかの2つを見ます。分けるとしても、最初の1問の答えで2本に分ける程度で足ります。3本以上に分けたくなったときは、分ける前に、1本のままで直せる場所が残っていないかを先に見てください。

すでに来ているお客さんには、別のシナリオが要りますか

要ります。7通は登録から申し込みまでの流れなので、来店済みの人に同じものを送ると、知っている話を聞かされることになります。既存のお客さん向けは通数がもっと少なくて構わず、次の予約の案内と、間が空いたときの声かけの2つがあれば足ります。分けるには、登録のときに「初めてか、来たことがあるか」を1問だけ聞いておきます。

LINE公式アカウントだけで組めますか。ツールは要りますか

7通なら、LINE公式アカウントのステップ配信だけで組めます。ツールが要るのは、答えによって分けたり、既存のお客さんと新しい人を分けたりと、分け方が増えてきたときです。そこまで来てからLステップとUTAGEの違いを見て選んでも、遅くありません。

紙に3つ書いてから、配信画面を開く

文面より先に、着く先・区切りの日数・通数の3つを決めておきます。待ち時間は1〜30日きざみでしか置けないので、登録直後の1通はあいさつメッセージが受け持ち、これは通数に数えられません。2通目からのステップ配信は数えられるので、無料の月200通の枠と見比べておいてください。

7通の骨格は「名乗る → 見通しを伝える → 困りごとを言葉にする → 試せることを渡す → 変化を1つ → 案内する → 締めくくる」です。出したあとは、反応があるかと申し込みがあるかの2つで直す場所を決め、前の通から順に直していきます。

当社のLINE・UTAGE構築では、ステップ配信の設計もお引き受けしています。すでにアカウントをお持ちなら、途中から入ることもできます。

7通の骨組みを、一緒に引いてみませんか

図4で「最初の2通を直す」「最後の2通を直す」に当てはまった方は、直す場所がもう見えています。無料集客診断では、着く先と7通の割りふりまでを、その場で一緒に整理します。

50分・オンライン。費用はかかりません。

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この記事を書いた人

山崎 嘉久のアバター 山崎 嘉久 株式会社GORAQUE 代表取締役

株式会社GORAQUE 代表取締役。SNS運用顧問・SNS運用代行、LINE公式アカウント・UTAGE構築、デザイン制作を通じて、個人事業主と小さな会社の集客を支援しています。商工会議所や自治体の協議会で、SNS運用とデザイン制作をテーマに登壇。大阪府枚方市を拠点に活動しています。

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