インスタの仕事とプライベートを分ける|分けるかの決め方と移る手順

夜10時、子どもが寝たあとにインスタを開くと、プロフィールの一番上には夏のキャンプと息子のサッカーの写真が並び、その下に相続の手続きの流れを書いた投稿が続いている。事務所を開いてから3年、仕事の投稿もこの1年で120本ほどになったのに、フォロワー300人の顔ぶれを見ると、同級生や保護者仲間がほとんど。お客さまから紹介された人が名前で探してこのアカウントにたどり着いたら、何の仕事をしている人に見えるのだろう。そう考えて「インスタ 仕事 プライベート 分ける」と調べている人に向けて書きました。
インスタの仕事とプライベートを分けるかどうかは、はじめてアカウントを見に来る人の目で決めると迷いが減ります。この記事では、枚方で一人で事務所を開いている行政書士を例に、分けるかどうかを決める3つの問いと、分けるならどちらのアカウントを仕事用に残すか、今週のうちに移るための4つの手順を順に見ていきます。
書いているのは、個人事業主のインスタの顧問と運用代行をお引き受けしている会社です。
家族の写真が混ざっていることを、恥ずかしく思う必要はありません。もともと自分のために始めたアカウントで仕事を始めた人は多く、どこかで一度整理したくなるのは、仕事が育ってきた証拠だと思っています。
インスタの仕事とプライベートを分けるかは、3つの問いで決める


分けるかどうかを決める前に、自分のアカウントを、お客さまから名前だけを聞いてはじめて開いた人のつもりで見てみます。プロフィールを開き、最初の画面だけで「何の仕事をしている人か」と「どう頼めばいいか」が分かるかを確かめてください。そのうえで、次の3つの問いに順に答えていくと、分けるかどうかがはっきりします。


- 最初の画面に、家族や自宅の場所が分かる写真があるか
お子さんの顔や学校の名前、家の近くだと分かる景色が並んでいるなら、仕事で見に来る人にまで、家族の暮らしを見せていることになります。この問いに「ある」と答えたなら、ほかの2つの答えにかかわらず、分けるほうへ進みます。 - いまのフォロワーは、主に誰か
フォロワー一覧を上から20人ほど見て、同級生や保護者仲間、親戚が多いなら、仕事の投稿を見ているのも知り合いが中心だと考えられます。お客さまやその紹介で来た人がもう多く含まれているなら、1つのアカウントのままでも困りごとは小さくなります。 - 暮らしの話が、仕事の紹介になるか
自宅の台所でパン教室を開いている人なら、家で焼いたパンの写真がそのまま教室の紹介になります。行政書士の休日の釣りや子どもの運動会は、人柄は伝わっても、相続や許認可の相談をしようと決める材料にはなりにくい話です。
当社のすすめ方は、1つ目が「ある」なら分ける、1つ目が「ない」ときは、フォロワーの多くが知り合いで、しかも暮らしの話が仕事の紹介にならない場合に分ける、という順番です。冒頭の行政書士の場合、1つ目は「ある」、2つ目は「同級生と保護者仲間が多い」、3つ目は「なりにくい」なので、分けたほうが話が早いと決められます。
迷ったときは、まず1つ目の問いから答えてみてください。お客さまに見せたい写真と、家族が見せてもいいと思っている写真は、同じとはかぎりません。
分けずに1つで続けてよい人もいる
この順番で「分ける」にならなかった人は、無理に分けなくてかまいません。家族の写真をもともと載せていない人や、暮らしそのものが仕事の紹介になっている人は、アカウントを2つにすると気にかける場所が増えるので、それぞれに無理なく投稿を続けられるかを考えてから決めます。1つのまま続けるなら、プロフィールの一番上と固定する投稿だけは仕事の話にそろえ、その下に暮らしの話が続く形にしておけば、はじめて見に来た人にも何の人かが伝わります。
分けるなら、投稿が積み上がった今のアカウントを仕事用にする


分けると決めたら、次はどちらのアカウントを仕事用にするかを選びます。冒頭の行政書士のように、仕事の投稿がすでに100本を超えていて、お客さまから紹介された人がいまの名前で探してたどり着いているなら、今のアカウントを仕事用に残し、家族用を新しく作るほうが、これまでの投稿をそのまま仕事の材料として使えます。新しく作ったアカウントは投稿0本から始まるので、仕事用を作り直すと、相続の手続きの流れを書いた投稿も、許認可の質問に答えた投稿も、もう一度出し直すことになるからです。


今のアカウントを仕事用に残すときは、家族の投稿を消さずに「アーカイブ」に移します。アーカイブした投稿は本人だけが見られる場所に移り、他の人には表示されなくなり、あとから投稿の「…」のメニューで「プロフィールに表示」を選べば元に戻せます(Meta「Instagram、過去にシェアしたフィード投稿を非公開にできる「アーカイブ」機能を発表」2017年6月)。家族との思い出を消してしまう心配がないので、気持ちのうえでも踏み切りやすい方法です。
仕事の投稿がまだ少ないなら、仕事用を新しく作る
反対に、仕事の投稿がまだ数本しかなく、ほとんどが家族や趣味の写真なら、仕事用を新しく作ったほうが、プロフィールも最初の投稿も仕事に合わせて一から組めます。この場合、今のアカウントは家族用としてそのまま残し、非公開に切り替えておきます。今のアカウントをプロアカウントにしてインサイトを見ていたなら、先に個人用アカウントに戻してから非公開にします(理由は次の節の手順4に書きました)。どちらを選ぶ場合も、仕事用のアカウントの名前は、お客さまが探すときに打つ屋号や名前に合わせておくと、紹介された人が見つけやすくなります。
今週、移るための4つの手順


今のアカウントを仕事用に残す場合で、移るまでの手順を4つに分けました。仕事用を新しく作る場合は、手順1で仕事用のアカウントを追加し、手順2は飛ばして、手順3を新しい仕事用で行い、手順4のとおり今のアカウントを個人用のまま非公開にします。


- 家族用のアカウントを追加する
インスタのアプリでプロフィールを開き、右上のプロフィール名をタップして「Instagramアカウントを追加」から「新しいアカウントを作成」へ進むと、仕事用とは別に、家族用の新しいアカウントを作れます(Instagramヘルプセンター「アカウントの追加」。ヘルプでは「プロフィールの追加」と書かれています)。ヘルプには、複数のアカウントを追加していればログアウトせずに切り替えられるとあるので、2つを行き来するたびにログインし直す必要はありません。 - 家族の投稿をまとめてアーカイブする
すでにシェアした投稿は、まとめて選んでアーカイブできます。パソコンのブラウザで開いた場合のヘルプセンターの手順は、左下の「その他」から「アクティビティ」を開き、「写真・動画」の「投稿」で右上の「選択」を押して家族や子どもの写真を選び、下の「アーカイブ」を押す流れです(Instagramヘルプセンター「Instagramでシェアした複数の投稿を一括でアーカイブする」)。何十本もまとめて選ぶ作業なので、この手順だけはパソコンで開いて行う予定にしておくと、手順どおりに進められます。アーカイブする前に、同級生や保護者仲間へストーリーズで「家族の写真は新しいアカウントに移します」と一言伝え、家族用のアカウントをフォローし直してもらうよう案内しておくと、急に見られなくなったと驚かせずに済みます。思い出として家族用に残したい写真はスマホに保存しておき、手順4で家族用のアカウントを非公開にしてから、あらためて投稿します。 - プロフィールと固定の3件を書き直す
家族の写真が抜けたら、仕事用のプロフィールを見直します。自己紹介は、誰のどんな困りごとに応える人か、どんな人か、次にどうすればいいかの順に書き、最後の行に押す場所を1つだけ置くのが基本の形で、名前の欄の書き方と書き直す前と後の例は個人事業主のインスタプロフィールに載せています。プロフィールの一番上には、フィード投稿かリール動画を最大3件まで固定できます(Meta「Instagram、お気に入りの投稿をプロフィールのトップに固定できる新機能を導入」2022年6月)。この3件にも家族の写真が残っていないかを確かめ、自己紹介投稿、よく届く相談に答えた投稿、季節の案内のように入れ替える枠の3つに役目を分け直します。固定の3枠の使い分けと自己紹介投稿の並べ方は、インスタの自己紹介投稿で詳しく書いています。 - 家族用は個人用のまま非公開にする
家族用のアカウントは、プロアカウントに切り替えず、個人用のまま非公開にします。Instagramヘルプセンターには、ビジネスプロフィールではアカウントを非公開にできず、非公開にしたい場合はまず個人用アカウントに戻すよう書かれています(Instagramヘルプセンター「Instagramアカウントを非公開にする」)。仕事用はインサイトを見るためにプロアカウントのまま公開にし、家族用は非公開と、役目をはっきり分けておきます。
ハイライトとストーリーズにも、家族の写真が残っていないか見る
投稿をアーカイブしても、プロフィールの丸いアイコンのハイライトに家族旅行のストーリーズが入っていれば、そこから家族の写真が目に入ります。仕事用のハイライトを1つずつ開き、家族の写真が入っていたら、そのハイライトを外すか中身を差し替えます。ハイライトは、はじめて来た人が確かめたい順に「はじめての方へ」「メニューと料金」「お客さまの声」「予約・相談の流れ」を左から並べておくのが基本で、行政書士なら「メニューと料金」を「相談できること」と読み替えると並べやすくなります。並べ方と作る順番はインスタのハイライトで集客するにまとめました。
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分けたあとも、仕事用に人柄が伝わる話は残す


家族の写真を移したあと、仕事用のアカウントを手続きの説明だけで埋める必要はありません。相続や許認可の相談をする人は、手続きにくわしいかどうかと同じくらい、この人に家の事情を話せるかどうかを気にしています。釣りの話なら「休みの日は淀川で釣りをしています。話しやすい事務所でいたいので、相談の日も気軽に声をかけてください」のように、顔や家族の写真を出さずに、仕事の相手としてのあなたが伝わる形で月に1本ほど混ぜていけば、手続きの投稿だけでは伝わらない話しやすさを残せます。
仕事用にするアカウントがすでにプロアカウントなら、分ける前にインサイトで、プロフィールに来た人の数と、プロフィールのリンクが押された数を、過去30日間の分だけメモしておきます。個人用だった場合や仕事用を新しく作った場合は、プロアカウントにした日から記録を始めます。30日たったところで同じ2つを見比べ、プロフィールまで来た人がリンクを押すようになったかを確かめれば、投稿の中身や季節の違いも考え合わせながら、次に直すところを決める目安になります。
これまで同じアカウントに積み上げてきた仕事の投稿は、分けたあとも仕事用でそのまま働いてくれます。家族の写真を移し、プロフィールと固定の3件を整えれば、お客さまに見せたい顔がそろいます。
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