LステップとUTAGEの違い|個人事業主はどちらを選ぶか

LステップとUTAGEの違い|決め手は、売り方の形

「LINEをちゃんと使ったほうがいいですよ」と言われて調べ始めたら、LステップとUTAGEという2つの名前が出てきた。比較記事を何本か開いてみたものの、機能の一覧に丸とバツが並んでいるだけで、自分がどちらを選べばいいのかは分からないまま画面を閉じた。

調べても決まらないまま終わるのは、よくあることだと思います。多くの比較表は「どちらの機能が多いか」を答えていて、知りたい「自分の売り方にどちらが合うか」までは踏み込まないからです。

先に結論から書きます。2つの違いは、受け持つ範囲です。LINEの中を深くするのがLステップ、LINEの外の売り場までまとめるのがUTAGE。ですから決め手になるのは機能の数ではなく、いまの申し込みがどこで決まっているかのほうです。

この記事では、構築を請けている側から、出発点・かかるお金の形・決め手の3つに分けて並べます。事実として書いているのは、両社の公式サイトに記載されていることだけです。どちらも同じ条件で並べています。

機能の一覧は、どちらの公式サイトにも詳しく載っています。ここでは、一人か数人でやっている規模だとどこで差が出るか、のほうを出します。

目次

出発点が、そもそも違う

LステップとUTAGEの立ち位置|同じ棚に並んで見える2つ

名前が並んで出てくるので同じ種類のものに見えますが、立っている場所が違います。ここが分かると、あとの比較がずいぶん楽になります。

図1:LステップとUTAGEの受け持つ範囲。LステップはLINE公式アカウントに配信・顧客情報・経路分析を足す。UTAGEはページ・メール配信・LINE配信・決済・会員サイトをひとつの管理画面にまとめる
図1:足して使うものと、一式そろえるもの

Lステップは、LINE公式アカウントに足して使う

Lステップは、LINE公式アカウントの機能を拡張するツールだと公式サイトに書かれています(Lステップ公式サイト/2026年9月時点)。土台はLINE公式アカウントのままで、そこに、配信を細かく分ける、友だちごとに情報を持たせる、どこから登録したかを見る、といった仕組みを足していきます。

LINEの中でできることが増えていく形です。裏を返すと、LINEの外で起きること——申し込みページや決済、購入後に商品を渡す場所——は、別のもので用意することになります。

UTAGEは、売り場を一式そろえる

UTAGEは、ページ作成・メール配信・LINE配信・決済・会員サイトをひとつにまとめたシステムだと公式サイトに書かれています(UTAGE公式サイト/2026年9月時点)。LINE配信はその中の機能のひとつという位置づけで、登録してもらうページから、商品を渡す会員サイトまでが同じ管理画面に入っています。

LINEの中を細かく作り込むための項目は、LINEに特化しているぶんLステップのほうが多くそろっています。かわりにUTAGEは、LINEの外まで同じ画面で扱えます。受け持つ範囲が違うので、同じ土俵で数を比べても答えは出ません。

同じ「LINE」という言葉が入っているので迷いますが、片方はLINEを太らせる道具、もう片方はLINEも含んだ売り場です。

料金より先に、見ておくところ

料金表の前に見る項目|月額のほかに必要になるもの

金額はどちらも公式サイトに出ています。ただ、月額だけを見比べると、あとから足りないものが出てきます。先に、お金の形そのものを見ておきます。

図2:LステップとUTAGEの月額の形、別にかかるもの、やめるときの条件を並べた比較表
図2:月額の形と、月額のほかにかかるもの

どちらを選んでも、LINE公式アカウントの費用は別にかかる

これは両方に共通します。Lステップの料金表には「別途 LINE公式アカウントの費用がかかります」と書かれています(同・Lステップ公式)。UTAGEのよくある質問にも、LINE配信を行う場合はLINE公式アカウントの利用料がかかる場合がある、と書かれています(同・UTAGE公式)。

つまり、どちらを入れても土台の公式LINEは要ります。その公式LINE側の料金の仕組みと、始める前に決めておくことは、公式LINEのメリット・デメリットに別でまとめています。

通数は、少ないほうの上限に合わせられる

見落としやすいのが、この一行です。Lステップの料金表には、Lステップの配信通数がLINE公式アカウントの配信通数より多い場合、LINE公式アカウントの配信通数分のみ送ることができる、と書かれています(同・Lステップ公式)。

ツール側で多めのプランを選んでも、公式LINE側が月200通のままなら、実際に届くのは200通です。上げるときは両方そろえる、と覚えておくと安全です。

月額の形が、段階かひとつか

Lステップは通数の段階で選ぶ形です。公式の料金表には、フリープランが月0円で月間200通まで、スタートプランが月5,000円で5,000通まで、スタンダードプランが月21,780円で30,000通まで、プロプランが月32,780円で50,000通までと記載されています。初期費用はいずれも0円、表示はすべて税込です(同・Lステップ公式)。

UTAGEは、初期費用が無料で月額19,700円(税込21,670円)と公式サイトに記載されています。14日間の無料お試しがあり、LINEアカウント数・メッセージ配信数・ページ作成数・会員サイト作成数に制限はないとよくある質問に書かれています(同・UTAGE公式)。

友だちが数十人から数百人の段階なら、Lステップ側で実際に見るのはフリープランとスタートプランの2つです。上位のプランは、配信の規模が大きくなってからの話になります。

友だちが少ないうちは段階制のほうが軽く始まり、ページや決済まで要るなら一式そろっているほうが結果として安くつく、という見方になります。金額は改定されることがあるので、申し込む前に必ず公式サイトで確かめてください。ここに書いた数字も、あくまで2026年9月時点のものです。

「安いほうから試す」で困らないのは、あとで乗り換えられるときだけです。作った配信やページは、そのまま引っ越せません。

決め手は、自分の売り方の形

売り方の形で決める|申し込みが決まる場所はどこか

ここからが本題です。機能表を眺めていても決まらないので、質問をひとつに絞ります。いまの申し込みは、どこで決まっていますか。

図3:申し込みが決まる場所で選ぶ分岐図。会って話して決まるならLINEの中を厚くする、画面を見てそのまま決まるなら売り場をひとつにまとめる
図3:決まる場所が、そのまま答えになる

会って、話して決まるなら

サロン、整体院、対面の相談が中心の士業。予約さえ入れば、あとは当日の現場で決まっていく。この形なら、手を入れる場所はLINEの中です。

予約を受ける、問い合わせに答える、来店の周期に合わせて声をかける。やることはこの3つに集まります。申し込みページや決済を新しく作る必要は、当面ありません。LINEの中を細かく分けられるほうが効いてきます。

画面を見て、そのまま決まるなら

講座、教材、オンラインで完結する商品。士業なら、動画で手順を見せてからの申し込みや、会わずに始まる顧問の入口もここに入ります。会わずに、ページと動画を見て申し込みまで進む形です。この場合は、登録してもらうページ、申し込みのページ、決済、商品を渡す場所の4つが要ります。

別々のサービスを線でつないで作ることもできますが、つなぎ目は必ず増えます。どこで止まったのかを追うのに時間がかかるので、同じ管理画面にそろっているほうが手数は減ります。

両方あてはまるときは、売上の大きい側から

実際には混ざっている方のほうが多いと思います。対面のメニューもあるし、オンラインの講座も始めた、というような場合です。

そのときは、いま売上の大半が立っている側から作ります。両方を同時に組もうとすると、どちらも半分で止まります。先に片側を動かして、配信の反応を見ながらもう片方へ広げる。この順番のほうが、途中でやめずに済みます。LINE側から始める場合、登録してから申し込みまでに何を送るかは、LINEステップ配信シナリオの作り方で7通分の中身を出しています。

どちらも選ばずに、まず公式LINEだけで走らせる手もあります。足りないところが見えてから足すほうが、迷っている時間は短くて済みます。

申し込む前に、見ておく3つ

契約の前に確かめること|やめ方・聞き方・触る人

最後に、どちらに決めたとしても申し込みの前に見ておきたいことを3つ挙げます。機能の比較表には載りにくいのに、使い始めてから効いてくるところです。

図4:申し込む前に見ておく3つ。やめるときの条件、困ったときの聞き方、実際に触るのは誰か
図4:使い始めてから効いてくる3つ
  • やめるときの条件を見ておく。
    Lステップは、課金後の解約は3カ月後(3回課金後)から可能と料金表に注記があります(同・Lステップ公式)。UTAGEは契約期間の縛りがなく、管理画面からいつでも解約できるとよくある質問に書かれています(同・UTAGE公式)。合わなかったときにいくらで抜けられるかは、入る前にしか確かめられません。
  • 困ったときの聞き方を見ておく。
    Lステップはチャットと電話での運用サポート、初期設定サポート、活用セミナーが用意されています(同・Lステップ公式)。UTAGEはメールで問い合わせるサポートセンターとマニュアルサイトで、電話やZoomでのサポートは行っていないと明記されており、月2回のZoom勉強会と質問相談会が別にあります(同・UTAGE公式)。どちらが自分の聞き方に合うかで選びます。
  • 実際に触るのは誰かを決めておく。
    Lステップはパソコン・スマホ・タブレットでの操作に対応しています(同・Lステップ公式)。UTAGEが推奨しているのはパソコンのChromeで、スマホやタブレットでも操作はできるものの操作性は落ちる、と案内されています(同・UTAGE公式)。移動の合間にスマホで直したいのか、机に向かってまとめて作るのかで、向きが変わります。

この3つが自分の働き方に合っていれば、あとは作りながら覚えられます。設定そのものを人に頼む場合にいくらかかるかは、LINE構築の相場に金額の内訳を書いています。

まとめ

  • LステップはLINE公式アカウントに足すもの、UTAGEはLINEも含む売り場一式
  • どちらを選んでも、LINE公式アカウントの費用は別にかかる
  • Lステップは通数の段階、UTAGEはひと月ひとつの額。金額は申し込む前に公式で確かめる
  • 通数は、公式LINE側の枠が少なければそちらに合わせられる
  • 決め手になるのは、いまの申し込みが決まっている場所
  • やめるときの条件・サポートの形・誰が触るかは、入る前に見ておく

当社のLINE・UTAGE構築では、どちらの形でも、登録の入口から配信の文面までをまとめてお引き受けしています。ツールを決める前の段階からご相談いただけます。

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