LINE構築の相場|見積もりの金額差は、どこで決まるのか

LINE構築の相場。金額の差は、どこで決まるか

LINE構築を頼もうと調べはじめて、金額がまるで揃わないことに戸惑っていると思います。5万円台のところもあれば、数十万円という見積もりも出てくる。同じ「構築」という言葉なのに、受け取る印象がまるで違います。

相場を調べても、たいていは「◯万円〜◯万円」という幅で終わります。その幅のどこに自分が入るのかまでは、結局わかりません。

この記事では、金額の幅がどこから生まれているかを、実際に構築を請けている側から書きます。読み終えるころには、手元の見積もりを見て「この金額に何が入っていて、何が入っていないか」を自分の言葉で言えるようになります。

金額そのものより、「何が含まれるか」が先です。そこが揃っていない見積もりを2枚並べても、比べたことになりません。

目次

同じ「LINE構築」でも、見積もりが何倍も開く

入っているもの、別料金になるもの|見積もりが何倍も開く理由

金額が開く理由は、作業の難しさではありません。どこまでを引き受けるか、その線引きの違いです。線の引き方は会社ごとに違っていて、口に出して確認しないかぎり、見積書の数字だけでは見分けがつきません。

図1:構築費用に入っていることが多いもの(基本設定・リッチメニュー・あいさつメッセージ・ステップ配信の組み立て)と、別料金になりやすいもの(原稿・画像制作・配信ツールの月額・配信代行)
図1:同じ「構築」でも、受け取るものは違う

金額に入っていることが多いもの

アカウントの基本設定、リッチメニューの作成、あいさつメッセージ、ステップ配信の組み立て。このあたりは、どこに頼んでもたいてい含まれます。「登録したら、自動で何かが届く」という状態までは、構築の範囲だと考えていいでしょう。

当社の場合、LINE構築は55,000円(税込)〜です。規模やカスタマイズの内容によって変わりますし、各サービスの利用にかかる月額費用は別途必要になります(LINE・UTAGE構築)。この「〜」と「別途」の中身が、これからの話です。

別料金になりやすいもの

分かれるのはここからです。配信する文章の原稿。写真やバナーの制作。配信ツールを使う場合の月額。公開したあとの配信代行。

たとえば見積書に「ステップ配信7通」と書いてあっても、その7通の文章を誰が書くのかは書かれていないことがあります。設定だけを引き受ける会社なら、原稿を用意するのはこちらの仕事です。施術と施術のあいだを縫って7通分の文章を書くのは、想像しているより重い作業になります。その7通に何をどの順で書くかは、LINEステップ配信シナリオの作り方にまとめています。

逆に、原稿も画像も込みの見積もりは、額面だけ見ると高く映ります。それでも、自分の手が空かないのなら、そちらのほうが早く動き出します。金額の高い安いは、手元に残る作業量とセットで見るものです。

2枚の見積書で金額が何倍も開いていたとき、高いほうが上乗せしているとはかぎりません。安いほうに入っていない仕事が、高いほうに入っている。そういうことが、よくあります。

高いほうが損とはかぎりません。見積書の金額は、自分の時間をいくらで買うかの話でもあります。

構築費用とは別に、毎月かかるお金がある

初期だけでは終わらない|毎月かかるお金を先に知る

もうひとつ、見積書の外にあるものがあります。毎月の費用です。ここを見落としたまま初期費用の安さで選ぶと、半年後に予算が合わなくなります。

図2:LINEにかかるお金は初期と毎月に分かれる。初期は設計と構築、毎月は公式アカウントの月額・配信ツールの月額・配信と改善の手間
図2:構築費用だけを比べると、毎月の分が抜け落ちる

公式アカウントそのものの月額

LINE公式アカウントは、開設も利用開始も無料です。初期費用はかかりません。ただし無料で送れるメッセージには上限があって、開設時に設定されるコミュニケーションプランでは月200通まで。それを超えて配信したい場合は、月額5,000円(税別)のライトプランなどに変更します(LINE公式アカウントの料金プラン・LINEヤフー公式/2026年9月時点)。プランの枠や、始める前に知っておきたい制約は、公式LINEのメリット・デメリットにまとめています。

気をつけたいのは「通数」の数え方です。送った回数 × 届いた友だちの人数で数えます。友だちが100人いて月に3回配信すれば、それだけで300通。友だちが増えるほど、同じ配信本数でも通数は増えていきます。友だちを集めるほど月額が上がっていく、という構造をあらかじめ知っておくと、驚かずに済みます。

配信ツールの月額

ステップ配信や友だちの管理を細かくやろうとすると、外部の配信ツールを組み合わせる設計になることがあります。その場合は、ツールの月額が別に発生します。

ここは必ず要るものではありません。やりたいことによっては、公式アカウントの標準機能だけで足ります。見積もりを受け取ったら、ツールを使う前提の設計になっているかどうかをまず確認してください。使う前提なら、その月額も合わせて聞いておきます。候補に挙がりやすい2つの違いは、LステップとUTAGEの違いにまとめています。

配信と改善の手間

つくって終わりにならないのが、この仕組みのいちばんの特徴です。配信して、反応を見て、直す。この繰り返しが要ります。

自分でやるなら費用は出ていきません。代わりに時間が出ていきます。任せるなら月額が乗ります。どちらを選ぶにしても、構築費用とは別に毎月何かが出ていくという前提で予算を組んでおくと、あとで苦しくなりません。

つくるときの金額だけで選んでしまい、毎月かかるお金を見ていなかった。いちばん多いつまずき方です。

見積もりを比べるときに見る5つ

金額の欄には書いていない|見積もりの、どこを見るか

ここまでの話を、見積書の上で確かめる形にすると5つになります。

図3:見積もりを比べるときに見る5項目。配信する文章は誰が書くか/画像制作は含むか/ステップ配信は何通までか/公開後の修正の範囲/アカウントの権限は誰が持つか
図3:5つとも、金額の欄ではなく備考欄に書いてある
  • 配信する文章は誰が書くか。
    こちらが用意するのか、相手が書くのか。相手が書く場合も、こちらが素材を出すところまでなのか、取材して仕上げてくれるのかで、手間がまったく違います。
  • 画像やバナーの制作は含むか。
    リッチメニューは画像1枚でできています。その画像をつくる費用が含まれていなければ、あとから足される費用になります。
  • ステップ配信は何通までか。
    「ステップ配信あり」とだけ書かれていたら、通数を聞いてください。3通と10通では、設計にかかる時間が変わります。
  • 公開後の修正は、いつまで何回か。
    動かしてみて初めて直したくなる場所が出ます。無料で直せる範囲と期間を、契約の前に確かめておきます。
  • アカウントの権限は誰が持つか。
    終わったあと、自分で管理画面を開けて触れるのか。ここが曖昧だと、担当を変えたいときに動けなくなります。

5つとも、金額の欄には書いてありません。備考欄か、打ち合わせの会話のなかにあります。聞きにくいと感じるかもしれませんが、どれも普通の質問です。まともな会社なら、どれも即答できます。

遠慮しなくて大丈夫です。むしろ、ここで細かく聞かれるのは慣れています。

金額を比べる前に、決めておく2つ

入口と、差し出すもの|金額を比べる前に決めること

最後に、値段から少し離れた話をします。見積もりを取る前に、決まっているかどうかを見てほしいものが2つあります。友だちを集める入口があるかと、登録した人に差し出すものが決まっているかです。

図4:いま構築すべきかの判断。友だちを集める入口があるかと、登録した人に売るものが決まっているかの2軸で4つに分かれる
図4:入口と、差し出すものが決まっているかで分かれる

入口も、差し出すものもある。この状態なら構築が効きます。受け皿を整えれば、そのまま動き出します。

入口はあるが、差し出すものが決まっていない。人は集まるので、送る中身さえ決まればすぐ進みます。先に決めるのは中身のほうです。

差し出すものはあるが、入口がない。先に入口をつくります。登録してもらう場所と理由が無いまま仕組みを組んでも、配信する相手がいません。

どちらもこれから。いまは急がなくて大丈夫です。順番が来たときに、あらためて見積もりを取れば間に合います。

SNSの投稿を3日に1回続けているなら、入口は半分できています。あとは、投稿を見た人に登録してもらう理由と、登録した人に差し出すもの。この2つが決まっていれば、構築はすぐ効きます。

決まらないまま箱だけ立派につくると、配信する中身が出てこなくて止まります。同じことは、SNSの運用を外に任せたときにも起きます(SNS運用代行のデメリット)。手を預けることはできても、何を届けるかの判断までは預けられません。

順番さえ合っていれば、あとは迷わずに進められます。急いでいい時期と、待っていい時期があるだけです。

よく聞かれる3つのこと

見積もりを並べたあとに、よく出る質問です。

業種によって、金額は変わりますか

変わります。ただ、業種そのものというより、業種ごとに届け先の形が違うからです。予約が中心のサロンなら、予約の導線と再来店の配信が要ります。士業なら、相談に来る前の不安を減らす配信が中心になります。作る通数と分け方が変わるので、金額も動きます。打ち合わせで業種の話が一度も出ないまま金額が出てきたときは、型をそのまま当てはめられている可能性があります。

自動化をどこまで入れるかで、いくら変わりますか

差が出るのは、配信を自動で分ける部分です。登録した人全員に同じ順番で送るだけなら、組み立ては軽く済みます。答えた内容や押した場所によって送り分けるなら、設計と確認の作業が増えるので、その分が金額に乗ります。最初から分けない、という選び方もあります。分けるのは、全員に同じものを送ってみて、反応の差が見えてからでも遅くありません。

一人で受けている人と会社、どちらに頼むのがいいですか

金額の差より、終わったあとに誰が触れるかと、途中で連絡がつくかの差です。一人で受けている人は、速くて金額も抑えやすい反面、忙しい時期に止まることがあります。会社は窓口が続きやすい分、担当が変わることがあります。どちらでも、見る5つのうち「公開後の修正」と「アカウントの権限」を先に聞いておけば、あとで困る場面はだいたい防げます。

まとめ

  • 見積もりの金額差は、作業の難しさではなくどこまで引き受けるかの線引きから出る
  • 基本設定・リッチメニュー・あいさつ・ステップ配信の組み立ては、たいてい含まれる。原稿・画像制作・配信ツールの月額・配信代行は別料金になりやすい
  • 構築費用とは別に毎月かかるものがある。公式アカウントの月額(無料から。通数が増えると有料プランへ)、配信ツールの月額、配信と改善の手間
  • 比べるときは5つを聞く。原稿を書く人/画像の制作/ステップの通数/公開後の修正/アカウントの権限
  • 金額より先に、入口があるか差し出すものが決まっているかを確かめる

当社のLINE・UTAGE構築では、現状をうかがったうえで設計プランをご提案します。どこまでを引き受けるかも、その段階ではっきりさせています。

見積もりを取る前に、順番を整理しませんか

図4で「先に売るものを決める」「先に入口をつくる」に当てはまった方は、金額を比べるより先にやることがあります。無料集客診断では、入口と差し出すものを整理したうえで、いま構築が要るかどうかも含めてお伝えします。必要なタイミングになってから、あらためてご相談いただけます。

50分・オンライン。費用はかかりません。

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