SNS運用代行のデメリット|任せて止まるお店に共通する4つのこと

スタッフに任せていたお店のSNSがいつのまにか止まっていて、次はプロに頼もうかと調べはじめ、「SNS運用代行 デメリット」で検索した。そういう状況でこのページを開いている方に向けて書きます。
私たちはSNS運用代行を提供している会社ですが、その立場で、先に不利なことから書きます。任せても止まってしまうお店にははっきりした共通点があり、読み終わるころには、自分のお店がその型に当てはまるかどうかを判断できるはずです。当てはまるなら、いま外注しても同じことが起きるので、順番を変えたほうが早く進みます。
なお、外注には向いている状態と向いていない状態があり、その2つは始める前に見分けられます。この記事で書くのは、その見分け方です。
代行をやっている側がこれを書くのか、とよく言われます。それでも、合わないまま始めて3か月で止まるほうが、おたがいに困るので書いておきます。
外注するかどうかを決める前に、SNS集客の全体の流れを一度見ておきたい方は、次の記事にまとめています。
SNS運用代行で、よく挙がる4つの不利


まず、外注したときに実際に起きることを4つ挙げます。どれも、私たちがお客さまから相談を受けるなかで繰り返し出てくる話です。


1. お店にやり方が残らない
投稿を外に出しているあいだ、お店の中では「何を発信するか」を決める機会がなくなるので、1〜2年後に自分たちでやろうとしたとき、判断できる人が一人もいないということが起きます。4つのなかで、これがいちばん大きい不利です。
たとえば代行会社を切り替えることになったとき、新しい会社に「これまでどういう方針でしたか」と聞かれて答えられず、また一から作り直しになります。費用も期間も、最初と同じだけかかります。ただ、これは避けられます。後半で触れるとおり、制作は外に出しても、判断はお店に残すという分け方をしているお店では起きていません。
2. お店の言葉から離れていく
現場を知らない人が書くと、間違ってはいないけれどお店の言い方とは少し違う文章になり、毎日お客さまと話しているオーナーから見ると、細かい言葉づかいが気になります。この違和感は最初の1〜2か月に集中して出るので、ここで「なんとなく違う」を伝えずに流すと、そのまま固定されます。反対に、最初の数本で気になった言い回しを具体的に指摘しておけば、あとはほとんど手がかかりません。
直してほしいところは、言い換えた文で渡すのがいちばん早く伝わります。「もっと親しみやすく」ではなく、「この言葉はうちでは使わないので、こう言い換えてください」と書くと、次から反映されます。
3. 成果が出るまでに時間がかかる
SNSで問い合わせが増えはじめるまでには、早くて3か月、多くは6か月かかり、その間も費用は毎月出ていきます。しかも契約期間が3か月や半年で区切られていることが多いので、「合わないと分かった時点で止める」がしにくくなります。ここは契約前に確認できる部分なので、あとで項目として挙げます。
3か月たっても目に見える変化が出ないと、たいてい不安になって、ここで止めてしまう方がいちばん多いです。だから、始める前に「いつまで続けるか」を決めておいてください。
4. 成果の有無にかかわらず固定費が出る
広告と違い、SNS運用代行の多くは月額の固定制です。参考までに、当社のX運用ライトプランは月額98,000円(税込・初月198,000円)で、金額の大小はさておき、結果が出ない月も同じ額が出るという性質はどこも共通しています。
成果報酬型を選べば解決するかというと、そうでもありません。「何をもって成果とするか」の定義でもめやすく、短期の数字を追って発信の中身が荒れることもあります。フォロワー1人あたりいくら、という契約にすると、投稿は質より数に寄っていきます。
固定費そのものをなくすのは難しいので、止めるタイミングを先に決めておくほうが現実的です。「6か月やって問い合わせが月1件も増えなければ、いったん止めて方針から見直す」と最初に握っておけば、だらだら払い続ける状態は避けられます。
同じように外注しても、続くお店と止まるお店に分かれる


ここからが本題で、上の4つはどれも任せ方で起きています。同じように代行会社へ頼んでも、続くお店と止まるお店に分かれ、その分かれ目は、何を発信するかの判断を誰が持っているかにあります。


止まるお店は、判断まで預けている
依頼したあとは月のレポートを受け取って読むだけで、何を発信するかも代行会社が決める。このかたちだと、3か月目あたりで「これ、意味があるのか」という話が出ます。判断材料を持っていないので、やめる理由も続ける理由も自分では言えず、そのまま止まってしまいます。
続くお店は、月に30分だけ自分で決めている
制作も分析も任せますが、誰に届けたいかと今月どこを直すかだけは、月1回30分の打ち合わせでオーナーが決めます。作業は減って判断だけが手元に残るので、さきほどの4つのうち「やり方が残らない」と「お店の言葉から離れる」は、ほぼ起きません。
30分だけ、というのは本当です。開店前でも定休日の朝でもかまわないので、ここだけは人に渡さないでください。
30分で話すことも決まっていて、先月どの投稿が一番読まれたか、それはなぜか、今月どこを変えるかの3つだけです。用意する資料は1枚で足ります。
見る数字も3つに絞ります。フォロワー数を追いかけると判断がぶれるので、最初はプロフィールの閲覧数・保存数・問い合わせ数のような、行動に近いものだけを見るのが現実的です。その数字がどこで落ちているかの見方は別の記事にまとめていて、この見方と改善の進め方はSNS運用代行のページでも説明しています。
裏を返すと、月30分も取れないうちは、外注はまだ早いということです。そのまま頼むと、手を減らすはずの外注が、判断できない案件を抱えるストレスに変わってしまいます。
契約前の打ち合わせで確かめる5項目


ここまで挙げた不利の多くは、契約前に聞いておけば避けられます。見積書には書かれていない項目なので、打ち合わせの場で、次の順に口頭で確認してください。


- 契約期間と、途中でやめる条件を聞きます。「3か月は解約できない」のか、月ごとに見直せるのか。最低契約期間があること自体は悪いことと限らず、困るのは知らずに始めたときです。
- 毎月の作業の内訳を確かめます。投稿は月に何本か、図解・動画・撮影は含まれるのか別料金か。同じ月額でも、中身はまったく違います。
- 成果として何を見るかを合わせます。フォロワー数なのか問い合わせ件数なのかを先に決めておかないと、半年後に評価が食い違います。
- 誰が書くかを聞きます。担当者は途中で変わるのか、自分の業種の経験はあるのか。会社の名前より、担当する人に左右される仕事です。
- 終わったあとに何が残るかを確かめます。アカウント・撮影素材・分析データがお店のものかどうかが曖昧だと、やめたときにゼロに戻ります。
5つとも、答えを渋る相手なら見送っていい質問で、まともな会社ならどれも即答できます。この5つを聞かずに金額だけで決めると、同じ金額でも受け取るものが倍違う、ということが起こります。
この5つは聞きにくいと感じるかもしれませんが、きちんとした会社ほど「いい質問ですね」と返ってくるので、遠慮しなくて大丈夫です。
2社から見積もりをもらうときは、この5項目を横に並べて比べてください。そうすると、安いほうに何が含まれていないかがはっきり見えます。
そもそも、いま外注すべきかどうか


最後に、外注そのものの是非です。発信を続ける時間があるかと、届け先が決まっているかの2つの軸で分けると、自分のお店がどこにいるかが見えてきます。
どちらとも決めかねるときは、経営者に相談相手がいないのは普通ですで、決められるものと決められないものを先に分けてみてください。


届け先が決まっていて、手が足りないだけなら、外注が効きます。何を発信するかは決まっているので、あとは量の問題です。
時間がなく、届け先も決まっていないのが、いちばん危ない組み合わせです。方針が無いまま任せると上がってきた案を判断できず、3か月で迷います。ここに当てはまるなら、代行より先に方針を決める相談から入ったほうが、結果的に安く済みます。
時間はあるけれど方針が決まっていないなら、自分で動けるので、決め方だけ教われば回ります。顧問や単発の相談が向いています。
方針も時間もあるなら、外注は要りません。自分たちで回すのがいちばん早く、いちばん安いので、人が抜けて手が足りなくなった時点で改めて考えれば間に合います。
スタッフに任せて止まった経験があるお店は、たいてい左下(時間もなく、方針も決まっていない)にいます。止まった原因をたどると、何を発信するかが決まっていなかったところに行き着くので、ここを飛ばして外注に替えても、担当者が社外に移るだけで結果は変わりません。
外に頼むと決めたあとも、相手選びでもう一度つまずくことがあります。見分け方はSNSコンサルが怪しいと言われる理由にまとめました。
止まった理由は、お店の努力よりも順番のほうにあります。そこが分かれば、次は続きます。
料金の幅、パスワード、やめたあとの投稿で迷うこと
契約前の5項目を確かめる打ち合わせでは、料金とアカウントの扱いについての質問も、あわせて出てきます。
月額の金額に、なぜこんなに幅があるのですか
幅は、作業の難しさより、どこまでを引き受けるかで出ます。投稿の制作だけなのか、企画と分析まで入るのか、撮影が含まれるのかによって、同じ「月額」と書いてあっても中身の量がまるで違います。金額を並べる前に、5項目の2つめ「毎月の作業の内訳」を口頭で聞くと、幅の理由はだいたい説明がつきます。説明がつかない幅は、そのまま聞いて構いません。公式サイトで料金を出している会社のプランを並べると、月額は5万円台から60万円以上まで開いていて、撮影が入るかどうかと投稿の本数で段が分かれます。自分のお店の金額を3つの質問で見積もり、半年の総額で比べる手順はSNS運用代行の費用相場に書きました。
アカウントのパスワードを渡して、大丈夫ですか
渡さずに済む形があります。InstagramもXも、本人のパスワードを教えずに、投稿や管理の権限だけを分けて渡す仕組みを用意していて、終わったら権限を外せばそれで戻ります。確かめておくのは、契約が終わるときに、アカウントと投稿の元データが自分の手元に残るかどうかで、5項目の5つめはここを見るための項目です。
途中でやめたら、投稿は消えますか
投稿は消えません。お店のアカウントに載っているものは、契約が終わってもそのまま残ります。消えやすいのは、投稿の元になった画像や原稿と、何を見てどう直したかの記録のほうで、これは最初に「終了後に残るもの」として決めておかないと、渡されないまま終わります。
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判断をお店に残せば、外注は止まらない
SNS運用代行の不利は、やり方が残らない、お店の言葉から離れる、成果まで3〜6か月かかる、固定費が出るの4つで、どれも任せ方で起きます。制作は外に出しても判断はお店に残し、契約前には期間と解約条件、作業の内訳、見る指標、書く人、終了後に残るものの5項目を口頭で確かめてください。届け先が決まっていないまま外注すると止まるので、その場合は代行より先に方針を決めるところから始めます。
当社のサービスでは、制作と分析を引き受けるSNS運用代行と、判断に伴走するSNS運用顧問を分けています。図4のどこにいるかで、選ぶものが変わるためです。
外注すべきかどうかから、一緒に整理します
図4で左下(時間もなく、届け先も決まっていない)に当てはまった方は、いきなり見積もりを取らないでください。無料集客診断では、まず届け先と発信の方針を整理します。そのうえで、外注が必要かどうかをお伝えします。「いまは外注しないほうがいい」という結論になることもあります。そのときは、そうお伝えします。
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