ホームページに問い合わせが来ない|個人事業主が先に直す1か所

開業に合わせてホームページを作り、名刺にもURLを刷った。お客さまに渡すたびに「ホームページも見てくださいね」と添えている。それなのに、問い合わせフォームの通知は、公開してから一度も届いていない。
ホームページに問い合わせが来ないとき、止まっている場所はたいてい3つのどれかです。見つけてもらえていない、開いても自分向けだと分からない、頼む手前でやめている。いま自分がどこで止まっているかを2つの数字で1か所に決めて、そこだけを直します。
調べると「原因7選」のような記事がたくさん出てきます。全部に手をつけると、どれが効いたのか分からなくなります。作り直しを考える前に、まず止まっている場所を1つに絞りましょう。
問い合わせが止まる場所は3つある


ホームページから問い合わせが届くまでには、見る人が3つの段を上がっています。見つける、読む、連絡する。どこか1段で止まれば、その先には誰も来ません。
1段目:そもそも見つけてもらえていない
公開したばかりのホームページは、検索しても上のほうにはなかなか出てきません。名刺を受け取った人が開いてくれることはあっても、知らない人がたどり着く道はまだほとんど無い状態です。この段で止まっているなら、中身をいくら直しても数字は動きません。
2段目:開いたけれど、自分向けか分からず閉じる
開いた人が最初の画面で見ているのは、「この人は、自分の困りごとを引き受けてくれるのか」です。そこに屋号と「ようこそ」のあいさつ、きれいな写真だけが並んでいると、判断がつかないまま閉じられてしまいます。
3段目:頼みたいのに、連絡の手前でやめる
読んで「ここに相談したい」と思っても、フォームの項目が多い、何を書けばいいか分からない、返事がいつ来るのか書いていない。こうした小さな引っかかりで、送信ボタンの手前で手が止まります。
もう一つ、見落としやすいのが問い合わせは届いているのに、自分が気づいていない場合です。フォームの通知メールが迷惑メールのフォルダに入っていた、通知先が作ってくれた人のアドレスのままだった、ということは珍しくありません。


今日すぐできるのは、自分のフォームから自分宛てに1通送ってみることです。届かなければ、直す場所は中身より先にそこにあります。
どこで止まっているかは、2つの数字で決める


3つのどれに当たるかは、見る数字を2つに絞ると決めやすくなります。どちらも、ホームページを作ったサービスの管理画面にあるアクセスの数や、Googleの無料の解析ツールで確かめられます。
- 1か月に、ホームページが開かれた回数
トップページだけでなく、全部のページを合わせた数です。1段目で止まっているかどうかが、ここで分かります。 - 1か月に、問い合わせのページが開かれた回数
フォームのあるページの数だけを見ます。2段目を越えた人がどのくらいいるかが、ここで分かります。
数字の組み合わせで、止まっている段が決まる
目安にしやすいのは、その月に配った名刺の枚数です。開かれた回数がそれと同じくらいしかなければ、来ているのは知っている人だけで、止まっているのは1段目です。
それより多く開かれているのに、問い合わせのページにはほとんど人が進んでいない。この形なら2段目で、読んだ人が「自分向けだ」と思えずに帰っています。
問い合わせのページまでは人が来ているのに、届いた問い合わせは0通。ここまで来ていれば、残るのは3段目です。


数字を見る仕組みを入れていなかった場合は、今日から1か月ぶんを取れば足ります。それまでの間は、次の節の3段目の点検だけ先に済ませておくと、1か月をむだにしません。
止まっている段ごとの直し方


1段目なら、いまの仕事の流れからURLを渡す
検索から人が来るようになるには、時間がかかります。それを待つあいだは、すでに会っている人や、SNSでつながっている人に開いてもらう道を増やします。
- SNSのプロフィールにURLを置く
インスタや公式LINEを使っているなら、プロフィールの欄にホームページのURLを入れます。 - メールの署名と見積書にURLを入れる
やりとりのたびに目に入るので、紹介するときに相手がそのまま転送できます。 - 地図で探す人の入り口を作る
お店や事務所を構えているなら、Googleビジネスプロフィールに登録してホームページとつなぎます。
2段目なら、最初の画面に「誰の、何を」を書く
最初の画面で直すのは、あいさつ文です。「〇〇事務所のホームページへようこそ」を、誰の、どんな困りごとを引き受けているかの1〜2行に置き換えます。
たとえば手芸の教室なら、「手芸教室です」よりも「子どもが寝たあとに、自分のための手仕事の時間がほしい人の、夜の少人数の教室です」。読んだ人は、自分のことかどうかをその場で決められます。その下に、料金の考え方と、顔写真か拠点の市名があれば十分です。
この1〜2行の作り方は、インスタのコンセプト例に型でまとめています。インスタのための記事ですが、ホームページの最初の画面にもそのまま使えます。


3段目なら、フォームを軽くする
まず、通知メールの届き先を確かめます。そのうえで、フォームのまわりを次のように整えます。
- 入力する項目を減らす
名前、連絡先、相談したいこと。最初はこの3つで足ります。住所や会社名は、やりとりが始まってから聞けば間に合います。 - 何を書けばいいかの例を置く
「開業したばかりで、何から相談すればいいか分からない」のような一文の例があると、書き出しで迷いません。 - 返事の目安を書く
いつごろ、どの方法で返事が来るのか。送ったあとに何が起きるかが分かっていると、送る側の不安が減ります。 - フォーム以外の手段も並べる
電話や公式LINEなど、相手が慣れている連絡の方法があれば、フォームの近くに並べておきます。
問い合わせが来ないのは、作った人の腕や、事業の中身のせいとはかぎりません。多くは、止まっている段が1つ決まっていないだけです。ホームページはあとから何度でも直せます。
直したら、1か月は同じ数字を見る


1か所を直したら、次に手をつけるのは1か月後にします。同じ時期に3つを一度に変えると、数字が動いたときに、どれが効いたのか分からなくなるからです。
1か月たったら、最初に見た2つの数字をもう一度見ます。1段目を直したなら開かれた回数が、2段目を直したなら問い合わせのページが開かれた回数が、それぞれ増えているかどうか。増えていれば次の段へ進み、変わらなければ同じ段の別のところを直します。
もし、仕事の多くが紹介で回っていて、ホームページには「名前で調べたときに出てくる場所」の役目しか求めていないなら、問い合わせの数で良し悪しを決めなくて大丈夫です。その場合の考え方は、個人事業主にホームページは必要かに書きました。
まとめ
- 問い合わせが止まる場所は、見つける・読む・連絡するの3段のどれか
- 最初に、自分のフォームから自分宛てに1通送って届くか確かめる
- 開かれた回数と、問い合わせのページが開かれた回数で段を決める
- 直すのは、止まっている段の1か所だけ
- 直したら1か月は同じ数字を見て、効いたかどうかを確かめる
最初の画面の1〜2行や、フォームのまわりを一緒に見直したいときは、ホームページ制作でもご相談を受けています。作り直すより、いまのページを直すほうが早いことも多くあります。
どの段で止まっているか、一緒に確かめませんか
ホームページのURLを見せていただければ、3つの段のどこで止まっていそうかと、最初に直す1か所をお伝えします。作り直しが要らないと思えば、そう申し上げます。無理な営業はいたしません。
50分・オンライン。費用はかかりません。


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