インスタのコンセプト例|「誰に」が決まると投稿が止まらない

「インスタ コンセプト 例」で調べると、たしかに例はたくさん出てきます。ただ、並んでいるのはフォロワーが数万人いるアカウントの話が中心で、読んだあとに「で、自分は何と書けばいいのか」が残ります。
この記事は、フォロワーではなく問い合わせから逆算したコンセプトの例です。士業・サロン・教室など、1人で仕事を受けている方向けに、そのまま型として使える一文と、業種別の例を並べました。
フォロワーを増やすコンセプトと、問い合わせをもらうコンセプトは別物です。月に3件の相談で回る事業なら、後者だけで足ります。
SNS集客の全体の流れは、次の記事にまとめています。
コンセプトは、この一文で書ける


難しく考える必要はありません。次の形に当てはめるだけです。
- 【誰】の【いつの困りごと】に、【何】で答えるアカウント
3つの空欄を埋めると一文になります。たとえばこうです。
- はじめて従業員を雇う小さな会社の「就業規則、今つくるべき?」という迷いに、実際に受けたご相談の判断の理由で答えるアカウント
長くて構いません。プロフィール欄にそのまま載せる文章ではなく、自分が投稿を選ぶときの物差しだからです。これが決まっていると、思いついた話題を出すかどうかが5秒で決まります。
なぜ「いつの」を入れるのか
多くのコンセプトは「誰に」「何を」の2つで止まります。けれど同じ人でも、困っている段階が違えば読みたいものが変わります。
たとえば相続のご相談なら、「まだ元気な親の話をどう切り出すか」で悩んでいる方と、「四十九日が終わって、次に何をするか」の方とでは、届く言葉が別です。段階を1つに絞ると、書き出しが自動的に決まります。
「いつの」が抜けていると、投稿ごとに相手の段階が揺れます。揺れているうちは、読む側も自分ごとになりません。
うまくいかない一文の例
反対に、埋めたつもりで埋まっていない一文もあります。よく見かける2つです。
- 「30〜50代の女性に、美容の情報をお届けするアカウント」… 誰にも当てはまるので、投稿を選ぶ物差しになりません
- 「お客さまに寄り添う、地域いちばんの◯◯」… 言っているのは自分の姿勢で、読む側の困りごとが入っていません
見分け方は簡単で、その一文を読んで「出さない」と決められる話題があるかです。何を当てても「合っている」となるなら、まだ絞れていません。


業種別のコンセプト例


実際に一文にするとどうなるか、5つ並べます。そのまま使うのではなく、空欄の埋め方の見本として読んでください。
同じ「誰に」の決め方は、人前で話すスライドにも効きます。削る判断が速くなる順番は文字が多いスライドを見やすくするに書きました。
1. 社会保険労務士
- 例:はじめて人を雇う従業員5名以下の会社の「何から手をつけるか分からない」段階に、受けたご相談の判断の理由で答えるアカウント
士業は守秘があるため、事例をそのまま出せません。出せるのは判断の理由です。「このご相談は、いったん様子を見ましょうとお伝えしました。理由は3つあります」。内容に触れずに、考え方だけが伝わります。
守秘のあるなかで何を出すかは、士業のインスタ集客にまとめました。
2. 美容室・サロン
- 例:白髪が気になりはじめた40代の「明るくしたいけれど、傷ませたくない」迷いに、その日おすすめしなかった選択肢で答えるアカウント
ビフォーアフターは強いのですが、掲載の許可が取れた分で在庫が尽きます。断ったことは毎日発生するので、尽きません。「この髪質にはこの薬剤を使いません」だけで、判断力が伝わります。
3. 教室・スクール
- 例:子どもに習い事をさせたい保護者の「体験に行く前に知りたい」段階に、レッスン中に実際に交わした会話で答えるアカウント
教室の投稿は、完成した作品や発表会の写真に寄りがちです。ただ、申し込む前の保護者が知りたいのは、うまくいかない子にどう声をかけているか、のほうです。
4. 整体・治療院
- 例:デスクワークで肩が重い30〜40代の「病院に行くほどではない」段階に、来院前に自分で試せることと、その見極めで答えるアカウント
ここで注意したいのは、効果を断定する書き方です。施術や健康に関する表現には決まりがあるので、「治る」ではなく「こういう方が来られることが多い」という事実の書き方にしておくと、あとで書き直す手間が減ります。
5. コーチ・コンサルタント
- 例:ひとりで数年やってきた個人事業主の「人に頼む前の不安」に、お受けしなかったご依頼とその理由で答えるアカウント
この業種はいちばん抽象に流れやすいところです。「本当の自分を生きる」のような一文は、誰にでも当てはまるぶん、誰のことでもなくなります。お断りした理由を出すと、逆に合う方だけが寄ってきます。
5つとも、出しているのは成果ではなく判断です。成果は在庫が尽きますが、判断は毎日生まれます。


フォロワー軸のコンセプトと、何が違うか


よく見る「◯万人が見ている◯◯アカウント」という型は、広く浅く届かせるための設計です。保存されやすい情報をまとめ、同じ悩みを持つ人を大きくまとめて集めます。
一方で、1人で受けられる仕事の数には上限があります。月に3件のご相談で回る事業で1万人を集めても、対応しきれない問い合わせが増えるだけです。必要なのは、狭くて深い一文のほうです。
見分け方:数字のどれを見るか
- フォロワー軸 … リーチ数・フォロワー増加数を見る
- 問い合わせ軸 … プロフィールへのアクセス数と、そこからリンクを押した数を見る
後者の数字がどこにあるかは、インスタのインサイトの見方にまとめています。見る数字は3つで足ります。
フォロワーはいるのに問い合わせが来ない、という状態は、この軸のずれから起きていることが多いです。インスタで集客できないで、どこが止まっているかを1か所に絞る順番を書きました。


決まったコンセプトを、投稿に落とす


一文が書けたら、次はそれを毎回の判断に使います。手順は3つです。
- 思いついた話題を、一文に当てる
「誰」と「いつの」に合わなければ、今回は出さない。 - 合ったら、1本に1つだけ入れる
背景も注意点も足さない。余った分は次の投稿に回す。 - 2週間に1度、プロフィールへのアクセス数だけ見る
増えていればコンセプトは合っている。
この判断が手前にあると、投稿画面の前で止まる時間が短くなります。止まる理由と、その外し方はインスタのネタ切れが起きる本当の理由に書きました。
3か月は変えない
反応が薄いと、すぐ変えたくなります。ただ、コンセプトを変えると過去の投稿との一貫性が切れ、読む側は前と違うアカウントとして見ます。
変えるかどうかは、3か月分の投稿がそろってから決めてください。それ以前の反応は、コンセプトの良し悪しではなく、まだ投稿数が足りていないだけであることがほとんどです。
途中で変えるより、狭すぎるくらいで3か月続けるほうが、結果が読み取れます。合わなければ、そのとき初めて広げます。その3か月に毎月つきあう形が、SNS運用顧問です。
まとめ
コンセプトは、フォロワーを増やすための看板ではなく、毎回の投稿を出すか出さないか決める物差しです。「誰の、いつの困りごとに、何で答えるか」。この3つが埋まれば一文になります。
埋めるときは、成果ではなく判断を出すと決めてしまうと楽になります。お断りしたこと、おすすめしなかったこと、様子を見ましょうとお伝えしたこと。在庫が尽きず、しかもその人らしさがいちばん出るところです。
一文が、自分では決めきれないとき
自分のことは、いちばん狭めにくいところです。いまのアカウントをそのまま見せていただければ、「誰の、いつの困りごとに、何で答えるか」の一文を、その場で一緒に書きます。無料集客診断では、決まった一文をそのまま持ち帰っていただけます。無理な営業はいたしません。
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