個人事業主にホームページは必要か|名刺のURLが空欄の人へ

名刺を作り直すたびに、URLの欄だけ空けたままにしていて、「ホームページ、まだなんです」と言うのが少し気まずい。ただ、作るとなると費用も手間もかかるし、今のところ紹介で仕事は回っている。
この記事を書いているのは、ホームページ制作もやっている会社です。それでも先に言っておくと、個人事業主の全員に、いますぐ必要なわけではありません。必要かどうかは、いまどこから仕事が来ているかで決まります。
調べると「必要です」という記事ばかり出てくるのは、書いているのが作る会社なので自然とそうなるからです。この記事では、作らなくていい場合から先に書き、そのあとで作ったほうがいい場合を並べます。
いま作らなくていい人


次の3つに当てはまるなら、ホームページより先にやることがあります。
1. 仕事の9割が紹介で、待ちが出ている
すでに手が埋まっていて、断ることもある状態なら、集客の入口を増やす意味がありません。この段階で作っても、更新されない名刺代わりのページが1枚できるだけです。ただし、紹介で来た方も、頼む前に名前で検索します。そのときに何も出てこないと確認ができないので、そこは後ろの「1枚でいい場合」で触れます。
2. 何を売るかが、まだ固まっていない
サービスの中身や価格をこれから変えるつもりなら、いま作っても書き直しになります。ページは作るより直すほうが手間がかかるので、固まってからのほうが結果的に早く安く済みます。
3. SNSからの問い合わせが、まだ止まっている
InstagramやLINEをやっていて反応が無いとき、原因がホームページの不在であることは、あまりありません。多くはプロフィールから先の行き先で止まっていて、どこで止まっているかを1か所に絞る順番は、インスタで集客できないに書きました。そこを直すほうが、費用もかからず早いです。
3つとも、いま作っても効かないという話です。費用の大小より、作る順番がまだ来ていないと考えて、先にそれぞれの止まっている所を片づけてください。


作ったほうがいい人


反対に、次のどれかに当てはまるなら、優先度は上がります。
- 士業、治療院、教室のように、金額や条件を確かめてから連絡する、頼む前に調べられる仕事をしている。調べて何も出てこないと、そこで止まります。
- 法人や行政と取引する。相手側の手続きで会社概要の載ったページを求められることがあり、SNSのプロフィールでは代わりになりません。
- 説明が長くなるサービスを扱っている。SNSの投稿に収まらない内容には置き場所が要り、毎回同じ説明をメッセージで書いているなら、その時間のぶんで元が取れます。
- 名前で検索されることが増えてきた。セミナーや取材で名前が出た直後は検索されるので、そこに公式の置き場所があるかどうかで、その後が変わります。
4つのうち1つでも当てはまれば、作る側に倒していいと思います。この場合のホームページは、頼む前の人が確かめられるようにするための置き場所で、集客の入口を増やすのはその次になります。
判断がつかないときは、1か月ぶんを数える
どちらとも決めかねるときは、数で見てください。直近1か月に来た問い合わせを、来た経路で次のように分けます。
- 紹介・口コミ
- SNS(Instagram・X・公式LINEなど)
- 検索・地図
- セミナーや交流会など、直接会った場
検索がゼロで、ほかが埋まっているなら、いまは急ぎません。反対に、紹介が減ってきている、または「調べたけど分からなくて」と言われたことがあるなら、そこが合図です。数えるのは1か月で足ります。半年ぶん思い出そうとすると、印象の強い1件に引っ張られて正確でなくなります。


必要だとしても、最初は1枚でいい


作ると決めたあと、いきなり10ページ作る必要はなく、最初は1枚で足ります。入れるのは次の5つです。
- 誰のために、何をしているか(1〜2行)
- サービスの中身と、だいたいの金額の考え方
- 顔写真、または屋号と拠点の市名
- 問い合わせの手段(フォームか、公式LINEか)
- よくある質問を3つ
この5つが載っていれば、頼む前の確認には足ります。実績や事例は出せるようになってから足せばよく、空欄のまま「準備中」と書いてあるページのほうが印象がよくありません。公開したあと問い合わせが来ないときは、ホームページに問い合わせが来ないに、止まっている場所の見分け方をまとめています。
なかでも効くのは1つめです。「行政書士です」で止めずに、「はじめて人を雇う会社の、最初の手続きを引き受けています」まで書けているかどうかで、読んだ人が自分に関係があるかを判断できます。この一文の作り方はインスタのコンセプト例に型でまとめました。SNSのプロフィールと同じ一文を、そのまま使って構いません。
公式LINEがあれば、それで代わりになりませんか
公式LINEは問い合わせを受ける役はできますが、登録する前に中身を確かめる場所は別に要ります。はじめての人にとって、登録は相手に自分の情報を渡す行為なので、その手前に、何をしている人かが読める場所を用意しておきます。
両方ある場合の役割の分け方は、公式LINEのメリット・デメリットにまとめています。ホームページで確かめてもらい、公式LINEでやりとりする、という形が扱いやすいです。
1枚でいいので、空欄を作らないことのほうが大事です。準備中の項目が並んでいると、活動していないように見えます。名前で検索して確かめに来た人は、顔写真と、誰のために何をしているかの欄で、頼んでよい相手かを判断します。経歴は年の順に並べず、その相談に役立つものだけを選んで、最後に問い合わせの手段を置くと読みやすくなります。書き直す前と後の例はホームページのプロフィールの書き方に書きました。


自分で作るか、SNSだけでいいか、更新できるか


自分で作るのと、頼むのはどちらがいいですか
1枚なら自分で作れますし、時間が取れるなら、作ってみるほうが中身も固まります。頼んだほうがよいのは、作る時間が取れないときと、何を書くかが決まらないときです。手を動かすより、載せる内容を決めるほうに時間がかかります。
SNSだけで完結している人もいますよね
います。そのやり方で回っているなら、無理に作る必要はありません。ただ、SNSは置き場所を自分で持っていない状態なので、仕様が変わったり、アカウントが使えなくなったりしたときに、手元に何も残りません。そこをどう見るかは、事業の考え方によります。
どのくらいの期間で作れますか
1枚なら、載せる内容が決まっていれば数日で形になります。時間がかかるのは何を書くかを決めるところなので、誰のために何をしているかの1〜2行に、いちばん時間を使ってください。ここが決まっていれば、残りは埋まります。
作ったあと、更新し続けられる自信がありません
更新しなくても困らない作りにしておけば大丈夫です。お知らせ欄を作らず、変わらない情報だけを載せておけば、更新が要るのは日付の入るものを置いたときだけになります。発信はSNSに任せて、ホームページは置き場所に徹する、という分け方ができます。
作るかどうかを考える前に、いま何が止まっているかを見てください。そこが分かれば、答えは自然に決まります。
仕事が来ている経路を数えてから、1枚にするか決める
ホームページが必要かどうかは、いまどこから仕事が来ているかで決まります。紹介で手が埋まっている、売るものが固まっていない、SNSの導線が止まっている、のどれかなら、先にやることがあります。
反対に、頼む前に調べられる仕事をしている、法人と取引する、説明が長い、名前で検索されはじめた、のどれかに当てはまるなら、確かめてもらうための1枚を用意してください。最初は1枚で足ります。
作るべきかどうかから、ご相談ください
いまの名刺とSNSを見せていただければ、作ったほうがよいか、先に直すところがあるかをお伝えします。必要ないと思えば、そう申し上げます。作ると決まった場合はホームページ制作でお引き受けしています。無理な営業はいたしません。
50分・オンライン。費用はかかりません。



