SNSコンサルが怪しいと言われる理由|3分で見分ける方法

夜22時。明日ぶんの投稿を予約して、そろそろスマホを閉じようとしたところにDMが届く。「アカウント拝見しました。いまの運用だと伸びません。無料で診断しますよ」。
Instagramを始めて1年。投稿は120本を超えて、フォロワーは800人まで来た。それでも問い合わせは月に0件か1件。だからこそ、その一文は刺さる。指が「ありがとうございます」まで打って、止まる。SNSコンサルって、怪しい人も多いと聞くけれど。
この記事は、その手が止まったところに向けて書いています。私はSNS運用の顧問と代行を仕事にしています。つまり、いまあなたが警戒している側の人間です。その立場から、なぜ怪しく見えるのか、どこを見れば分かるのかを書きます。
「怪しいかどうか」は、人柄では判断できません。仕組みのどこに穴があるかを知っておくと、会話の3分で見分けられるようになります。
SNS集客の全体の流れは、次の記事にまとめています。
なぜ「SNSコンサルは怪しい」と言われるのか


性格の悪い人が集まっているわけではありません。この仕事の作りに、疑われる理由が3つ埋まっています。
1. 名乗るのに資格が要らない
SNSコンサルを名乗るのに、届け出や試験はありません。昨日までアカウントを伸ばしていた人が、今日から名乗れます。実力のある人も、始めたばかりの人も、同じ肩書きで並びます。肩書きが情報にならないので、受け取る側は判断材料を失います。
2. 成果が出たかどうかを、頼んだ側が確かめられない
フォロワーが増えたとして、それが施策のおかげなのか、たまたま伸びた1本のおかげなのかは、外からは分かりません。売上が増えても、季節や紹介の影響と切り分けられない。「効果がありました」と言われれば、そうかもしれないと思うしかない。検証できない買い物は、どうしても不安が残ります。
3. 成果より先に、お金を払う
多くの場合、契約して月額を払い始めてから運用が始まります。結果が出るまでには早くても3か月。その間ずっと、払い続けている側だけが「これでいいのだろうか」を抱えます。この時間差が、不信の温床になります。
この3つは、まともにやっている会社でも消せません。だから「怪しく見えない業者」ではなく、「確かめられる材料を出す業者」を選ぶことになります。


あの「無料で診断します」は、何をしているのか


最初に届くDMの多くは、本人が一件ずつ見て送っているものではありません。条件(投稿数・フォロワー数・業種)で抽出したリストに、同じ文面を流しています。「アカウント拝見しました」は、ほとんどの場合、拝見していません。
一斉に送ること自体は、営業としてよくある形です。見るべきなのはその後です。無料診断の場で出てくる指摘が、誰にでも当てはまる内容だったときです。
- プロフィールが弱い
- 投稿の統一感がない
- リールを使えていない
- 保存される投稿になっていない
どれも的外れではありません。ただ、あなたの120本を読まなくても言えます。本当に見ている相手は、あなたの投稿を日付や中身で名指ししてきます。「8月12日のあの投稿だけ保存が伸びていますよね、あれは何が違ったと思いますか」。そこまで出てきたら、少なくとも中身は見ています。
無料診断そのものを疑う必要はありません。見るのは、指摘があなた個人のものかどうか。それだけです。


やめたほうがいい相手の特徴


私が同業者を見ていて、これが出たら距離を置いたほうがいいと思うものを挙げます。どれも、こちらが確かめる手段を奪う形をしています。
- 数字を約束する
「3か月でフォロワー1万人」「半年で売上2倍」。伸びは商材と市況で変わります。約束できる人はいません。 - 担当した実際のアカウントを見せない
「守秘義務で」と言われることはありますが、1件も出せないのは別の話です。 - 契約期間が長く、途中で降りられない
成果に自信があるなら、短く始めて続けてもらう形にできるはずです。 - 「何をするか」より「いくら儲かるか」の話が長い
初回の打ち合わせで作業の中身が出てこないなら、中身が決まっていません。 - 連絡手段がDMだけ
会社名も所在地も出てこない相手に、毎月お金を振り込むことになります。
逆に、初回で「うちでは力になれないかもしれません」と言う人は、少なくとも受注を最優先にしていません。断る理由を持っている相手のほうが、引き受けたときの中身も具体的です。
会話の3分で確かめられる、3つの質問


見分けるのに知識は要りません。次の3つを聞けば、中身が決まっている相手かどうかが、返事の具体性に出ます。
「担当してくださるのは、どなたですか」
営業と実作業者が別なのは普通のことです。問題は、実際に手を動かす人が誰か分からないまま契約が進む場合です。名前が出てこない、または「チームで対応します」から先に進まないときは、もう一段聞いてみてください。
「私と同じ業種で、この1年の事例はありますか」
業種を限定し、期間を限定するのが肝心です。「たくさんあります」と返ってきたら、1件だけ具体的に教えてほしいと言えばいい。アルゴリズムは毎年変わるので、3年前の事例は参考になりません。
「最初の1か月で、何をしますか」
いちばん差が出る質問です。中身が決まっている相手は、「現状の投稿を全部見て、プロフィールと導線から直します」のように手順で答えます。決まっていない相手は、「まずは分析から」「戦略設計を」と抽象語で返してきます。
ついでに、金額の話も先にしておくと後が楽です。月額の幅は広く、個人で月2〜5万円、会社で月10〜30万円あたりがよく見る範囲です。安いほうが損というわけではありません。その金額で毎月何時間ぶんの仕事をするのかを聞けば、妥当かどうかは自分で判断できます。月3万円で毎日投稿を作るという話なら、どこかに無理が入っています。
3つとも、相手を試す質問ではありません。答えを聞いて自分が納得できるかを確かめるためのものです。


それでも、合わないことはあります
ここまで書いておいて何ですが、条件を満たした相手でも合わないことはあります。発信を人に任せると、自分の言葉ではなくなる感じが残る人がいます。その違和感は、実力とは関係のないところで起きます。
そもそも何を頼みたいのかが定まらないときは、経営者に相談相手がいないのは普通ですの整理のしかたが先に効きます。
そもそも、外に頼むのが最善とは限りません。投稿の本数が足りているのに問い合わせが来ないなら、原因は運用ではなくプロフィールから先の導線にあることが多い。その場合、コンサルに払う前に直せます。
任せる形そのものの向き不向きは、SNS運用代行のデメリットにまとめています。代行と顧問では、残るものが違います。
当社はSNS運用顧問という形で、実務はご自身に残していただく組み方をしています。合わないと感じたら、そのまま言っていただいて構いません。
まとめ
SNSコンサルが怪しいと言われるのは、資格が要らず、成果を検証できず、先払いになる、という作りのためです。この3つはまともな会社でも消えません。だから見るべきは人柄ではなく、確かめられる材料を出してくるかどうかです。
担当者の名前、同業種の直近の事例、最初の1か月の手順。この3つに具体的に答えられる相手なら、少なくとも中身は決まっています。答えが抽象語で返ってくるなら、今夜は返信を保留にしてかまいません。
頼んでよいか、迷ったままにしないために
いま届いているDMや提案書を、そのまま見せていただければ大丈夫です。どこを確かめればよいかを一緒に整理し、次の打ち合わせで聞く質問まで決めます。無料集客診断では、そのまま使える3つの質問をお持ち帰りいただけます。無理な営業はいたしません。
50分・オンライン。費用はかかりません。








