サロンの公式LINE活用|予約とリピートにつなぐ使い方

ネイルのお客さまの2本目を塗っているときに、スマホが小さく鳴る。公式LINEに「明日の午後、空いていますか」。手が離せないので、返せるのは施術が終わった1時間後です。そのころには、相手はもう別のサロンを予約しているかもしれません。
一人か少人数で回しているサロンでは、公式LINEが「予約の連絡が来る場所」と「たまにクーポンを送る場所」の2つで止まっていることがよくあります。サロンの公式LINEは、予約の前・来店のあと・次の来店まで、の3つの場面で役目を1つずつ決めると、予約とリピートの両方に効いてきます。
この記事では、3つの場面それぞれで何を用意しておくかと、一人で回すならどこから手をつけるかを順に書きます。どれも公式LINEの標準の機能でできることで、有料のツールを足す前に試せます。

予約システムの選び方は、この記事では扱いません。いま手元にある公式LINEを、どの場面で何に使うかの話にしぼります。
LINE集客の全体の流れは、次の記事にまとめています。
予約の前:施術中でも、聞きたいことに答えが返るようにする


インスタや紹介でサロンを知った人が、公式LINEを友だちに追加する。その時点では、まだ予約するかどうかを迷っています。聞きたいのは「いつ空いているか」「いくらかかるか」「はじめてでも大丈夫か」といった、小さなことです。
この小さな質問に、施術中は返事ができません。だから、聞かれる前に答えを置いておくことと、返事が遅れる時間を先に伝えておくことの2つを用意します。
リッチメニューに、よく聞かれる3つを置く
リッチメニューは、トーク画面の下に大きく開くメニューです。ここに「はじめての方へ」「空き状況と予約」「よくある質問」の3つを並べておくと、友だちに追加したばかりの人が、メッセージを送る前に自分で答えを見つけられます。
「はじめての方へ」には、料金の目安、所要時間、当日の流れを。「よくある質問」には、これまでLINEや電話で何度も聞かれたことを、そのまま並べます。駐車場はあるか、子ども連れでもよいか、キャンセルはいつまでか。ふだんのやりとりを思い出すと、3つか4つはすぐに出てきます。
応答時間を決めて、時間外は「いつ返すか」を自動で伝える
公式LINEの管理画面では、チャットで返事をする時間帯(応答時間)を決められます。時間外に届いたメッセージには、応答メッセージで自動の返事を送れます。
書く内容は、「ただいま施術中です。19時以降に順番にお返事します。空き状況は下のメニューの『空き状況と予約』からもご覧いただけます」くらいで十分です。いつ返事が来るかが分かるだけで、送った側は待てます。自動の返事の中でメニューを案内しておけば、待たずに予約まで進む人も出てきます。
そもそも公式LINEの友だちが増えないときは、入口のほうを先に見ます。インスタのプロフィールにどう貼って、どんな一言を添えるかはインスタに公式LINEを貼る方法に書きました。自宅サロンで、はじめての人が予約の前に何を確かめているかは、こちらにまとめています。
予約の前に大事なのは、すぐに返事をすることより、返事を待てる状態をつくることです。施術の手を止めずに済むように、先に答えを置いておきます。
来店のあと:その日のうちに、お礼と次の目安を送る


リピートにつなげやすいのは、来店した日の夜に送る一通です。お客さまは施術の余韻が残っていて、鏡を見ては仕上がりを確かめています。この日に届くメッセージは、何週間もたってから届くクーポンより、目にとまりやすいはずです。
お礼の一通に入れるのは、3つだけ
- 来てくださったお礼
施術中に話したことに一言ふれると、定型文に見えません。「お子さんの運動会、晴れるといいですね」くらいで十分です。 - おうちでのケアを1つ
「今日はお風呂のあとに、甘皮まわりにオイルを1滴」のように、その人の施術に合わせたことを1つだけ書きます。 - 次に来るとよい時期
「〇月の中ごろが付け替えの目安です」と、ざっくりした時期で伝えます。予約をせかす書き方にはしません。
この一通は、チャットでその人にだけ送ります。LINEヤフーの料金プランの説明では、チャットのやりとりは配信の通数に数えないとされています(2026年9月に確認)。無料のプランでも、お客さま一人ずつに送る分には通数を気にしなくて済みます。
ショップカードは、お会計のときに一緒に読み取ってもらう
公式LINEには、ポイントカードをLINEの中で持ってもらえるショップカードの機能があります。ポイントはQRコードを読み取ってもらって付けるので、紙のカードのように忘れたり、なくしたりしません。
読み取ってもらうのは、お会計のときがいちばん自然です。まだ友だちに追加していないお客さまにも、このときに追加してもらえます。その日の夜のお礼の一通も、ここで友だちになっていれば届けられます。


これまでお礼を送っていなかったとしても、気にしなくて大丈夫です。次に来てくださった方から始めれば、何人か続けるうちに習慣になります。
次の来店まで:全員への配信を控えて、一人ずつに一言


友だちが増えてくると、全員に同じクーポンやお知らせを送りたくなります。ただ、お客さまごとに次に来る時期はばらばらです。先週来たばかりの人に「今月のキャンペーン」が届いても、使いようがありません。それが何度か続くと、通知を切られたり、ブロックされたりすることもあります。
全員に送るのは、全員に関係のある話だけ
休みの日のお知らせ、新しいメニュー、年末年始の予約の受付。全員に送るのは、誰にとっても関係のある話にしぼります。
通数にも限りがあります。無料のコミュニケーションプランで送れるのは月200通で、1回の配信で「送った人数」ぶんを使います(2026年9月、LINEヤフーの料金プランのページで確認)。友だちが100人なら、全員への配信は月に2回で使い切ります。
チャットのタグに、次の目安の月を残しておく
チャットの画面では、お客さま一人ひとりにタグを付けられます。お礼の一通を送ったときに、「11月ごろ」のように次の目安の月をタグで付けておきます。月のはじめにそのタグで絞り込めば、今月声をかける人の一覧ができます。
一覧に出てきた人には、目安の時期に入ったころ、チャットで一言だけ送ります。「そろそろ付け替えの時期ですね。今月は◯日と◯日の午後が空いています」。お礼の一通と同じく、チャットなので通数には数えません。
タグを使った絞り込みの配信もできますが、一人で回しているサロンなら、まずはチャットで一人ずつ送るほうが言葉を合わせやすく、続けやすいはずです。


一人で回すなら、来店のあとから始める


3つの場面を一度に整えようとすると、メニューの画像づくりや文章で手が止まります。始める順番は、来店のあと、予約の前、次の来店まで、がおすすめです。
来店のあとから始めるのは、相手がすでに目の前にいるからです。今日来てくださったお客さまに、お会計でショップカードを読み取ってもらい、夜にお礼の一通を送る。準備はほとんど要りませんし、返事が来れば手ごたえもすぐに分かります。
その次に、リッチメニューと応答時間を整えます。お礼を何通か送るうちに「よく聞かれること」が見えてくるので、よくある質問が書きやすくなります。最後に、タグをたよりに目安の時期に一言、を加えます。
お客さまが増えて、一人ずつのチャットが回らなくなってきたら、決まった順番で自動に届くステップ配信に置きかえる時期です。何通目に何を書くかは、こちらで順に書いています。
インスタを続けてきたサロンなら、公式LINEに来てくれる人はもういます。その人たちと、3つの場面で一言ずつやりとりを重ねていけば、予約もリピートも少しずつ動き出します。
まとめ
- サロンの公式LINEは、予約の前・来店のあと・次の来店まで、の3つの場面で使う
- 予約の前は、リッチメニューに答えを置き、時間外は「いつ返すか」を自動で伝える
- 来店のあとは、その日のうちにお礼・おうちでのケア・次の目安の3つを送る
- 次の来店までは、全員への配信を控え、タグをたよりにチャットで一言
- 一人で回すなら、来店のあとのお礼の一通から始める
リッチメニューや応答メッセージ、タグの付け方まで、公式LINEの中身をまとめて整えたいときは、LINE・UTAGE構築でお引き受けしています。サロンの予約の流れに合わせて、施術中でも回る形に組み立てます。
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