ホームページのお客様の声|少ない件数でも迷いに答える載せ方

開業して3か月、仕事を終えた夜に、作りかけのホームページをスマホで開いている。サービスの説明と料金の欄はどうにか埋まったのに、ひな形に入っていた「お客様の声」の欄だけは、これまでに頼んでくれたのが紹介のお客さま数人で、並べるほどの数が無いからと、空けたままになっていないでしょうか。
件数が少ないうちのお客様の声は、1件でも、どんな人が、何を頼み、終わってどう感じたかが分かる形で書けば、料金を見て「自分が頼んでも大丈夫か」と迷っている人に答えられます。最初の1件は、喜んでくれたお客さまに了解を取ってお願いし、料金の下、よくある質問と問い合わせの入口の手前に置きます。読み終えるころには、誰にお願いし、どこに載せるかを今週中に決められるように、順に書いていきます。
書いているのは、開業したばかりの事業者のホームページづくりをお引き受けしている会社で、自社のサービスのページにも、お客さまのご支援の事例を載せています。
声の数がそろうのを待っているあいだにも、ホームページを開いて頼むか迷う人は出てきます。読む人は件数のほかに、自分と似た人が頼んでいるかどうかも見ているので、1件目を丁寧に載せるところから始めてみましょう。
お客様の声は、頼む直前の「自分でも大丈夫か」に答える


名刺のURLや検索からホームページに来た人の中には、そこではじめてあなたの仕事をくわしく知る人がいます。サービスの説明と料金を読んで頼みたい気持ちが出てきたところで、「自分の家の状態でも頼めるのか」「本当に頼んだ人がいるのか」が気になり、問い合わせのボタンの前で手が止まります。お客様の声は、この最後の迷いに、こちらの説明とは別に、同じ立場で頼んだ人の言葉で答えるための欄です。
読む人が見るのは、誰が・何を頼み・どう感じたか
「丁寧で良かったです。また頼みます」という声は、いただいた側にはうれしい一言でも、これから頼む人には、自分の場合に当てはまるかどうかが分かりません。声の1件ごとに、どんな人か(年代や家族の形など、本人が出してよい範囲)、何を頼んだか(作業の中身と、そのときの困りごと)、終わってどう感じたか(本人の言葉のまま)の3つがそろっていると、読む人は自分と照らし合わせながら読めます。


たとえば、出張のエアコンクリーニングを一人で始めた人なら、「共働きのご家庭」「10年使ったエアコンの掃除で、においが気になっていた」「作業の前に、どこまで分解するかを説明してもらえて安心した」の3つが書いてあるだけで、同じように古いエアコンを抱えて迷っている人は、自分の家の話として読み進められます(仕事の中身と声は、例として置いたものです)。
声が少ないうちは1件から、まだ無ければ仕事の様子で


開業したばかりで声が1件か2件しかなくても、載せてかまいません。1件しかないなら、短い感想を並べるより、その1件に、頼む前の様子と作業の当日のこと、終わってからの感想を少し長めに書いてもらうほうが、読む人には当日の様子が浮かびます。数をそろえるために、言い回しをこちらで作った声や、頼んでいない知り合いに書いてもらった言葉を混ぜると、読み比べたときに似た文が並び、ほかの本物の声まで作り話に見えてしまいます。
お願いは、作業のあとのお礼に添える
お願いする相手は、作業のあとに喜んでくれた方からで十分です。終わった当日か翌日のお礼のメッセージに、「これから頼むか迷っている方のために、感想を聞かせていただけませんか」と添え、頼む前に迷っていたこと、決めた理由、終わってからの感想の3つを聞くと、答える側も何を書けばいいかが分かります。名前と写真をどこまで出すか、ホームページに載せてよいかを先に確かめ、あとから取り下げられることも伝えておきます。お願いの一言の例と、了解を取るときに確かめる3つのことは、インスタのお客様の声に書いたものが、ホームページでもそのまま使えます。
届いた言葉は、誤字を直す程度にとどめて、本人の言い方のまま載せます。読みやすく整えすぎると、かえって作った文章に見えるからです。「絶対に」「誰でも」のように、ほかの人にも同じ結果が出ると読める部分があれば、本人に聞いたうえでその部分だけ外しておくと、読む人も自分の場合として受け取れます。
当社のサービスのページでも、何をお手伝いしたかとその後の変化が分かる形で、お客さまのご支援の事例を載せています。件数が少なくても、中身が分かれば、読んだ方がご相談を決める手がかりになります。
声がまだ無いうちは、仕事の様子で代わりにする
まだ1件も感想をもらっていないときは、中身の無い欄を置いておくより、欄そのものを外しておき、そのぶん作業の流れや、これまでの仕事の欄で、どんな作業をするのかが分かるようにします。作業の前と後の写真は、お客さまの了解を得て、家の場所や表札が写らないように撮ったものを使い、どんなお宅で何をしたかを2〜3行で書き添えます。開業前に自分の家や家族の家で練習した作業なら、そうだと分かるように書いておけば、それも当日の様子を伝える材料になります。


感想をお願いするのは気が引ける、と感じるかもしれません。断られてもお礼を伝えて、いつもどおりに接すれば十分ですし、最初の1件が載ると、次の方には「こんなふうに載せています」と見せながらお願いできるようになります。
置き場所は、料金の下と問い合わせの入口の手前


お客様の声は、読む人が「頼もうか」と迷う場所の近くに置くと、読んだ流れのまま入口へ進めます。1枚だけのホームページなら、サービスの説明、料金、お客様の声、よくある質問、問い合わせの順に並べると、金額を見て迷った人が頼んだ人の言葉を読み、残った細かい疑問をよくある質問で片付けてから、入口にたどり着けます。


すぐ下のよくある質問には、総額や追加の料金、当日の流れ、自分が頼めるか、途中でやめられるかのような、問い合わせの文面には書きにくい迷いを選び、答えは1文目で言い切っておきます。お客様の声で「頼んでもよさそう」と感じた人の細かい疑問を、その場で片付けられるからです。質問の集め方と答えの例はホームページのよくある質問の作り方にまとめています。
ページが分かれているなら、1件を抜き出して置く
お客様の声だけを集めたページを作る場合も、サービスや料金のページには、そこで出てきそうな迷いにいちばん近い1件を抜き出して置き、残りの声のページへのリンクを添えておきます。声のページへのリンクだけでは、迷っている人がそこまで開かないこともあるので、迷いが出る場所にも1件置いておくと、必要な人の目に入りやすくなります。
声には、いつの、どんな人の言葉かを添える
声の下には、いつ頼んでくれた方か(2026年9月のように月まで)と、「枚方市・30代のご家庭」のような、本人が了解した範囲の立場を添えます。日付が入っていると、読む人がいつの話かを確かめられ、自分にとっても、古くなった声を入れ替える目安になります。
検索結果の星は、あてにしない
自分のホームページに載せたお客様の声に、検索エンジン向けの書き方(構造化データ)を添えれば検索結果に星が出る、と聞いたことがあるかもしれません。Googleは2019年9月16日の発表で、お店や会社が自分のサイトに載せた自分についてのクチコミを「セルフサービング」と呼び、ローカルビジネスや組織によるこうしたクチコミは、星などのクチコミの表示に使われなくなったと伝えています(Google 検索セントラル ブログ「クチコミ リッチリザルトをさらに役立つものに」)。ホームページのお客様の声は、検索結果での見え方よりも、来てくれた人が読んで迷いが小さくなるかを基準に書けば足ります。
載せたら、自分のスマホで料金の欄から下へ読み進めてみてください。金額を見たすぐあとに、頼んだ人の言葉が目に入るかどうかが、置き場所を確かめるいちばん早い方法です。
載せたあとは、声を足しながら入れ替えていく


公開したあとは、新しく頼んでくれた方にも同じようにお願いし、届いた声を足していきます。声が増えてきたら、サービスの中身や料金が変わって合わなくなったものから外し、料金の下に置く1件は、いまいちばん多く聞かれる迷いに答えている声へ入れ替えます。取り下げてほしいと言われたときは、理由を聞かずにすぐ外します。お願いするときに伝えた「あとから取り下げられる」という約束を守るためです。
お客様の声とよくある質問を置いても問い合わせが届かないときは、止まっている場所がほかにあるかもしれません。ホームページが開かれた回数と、問い合わせのページが開かれた回数の2つを見ると、見つけてもらえていないのか、開いても読まずに閉じているのか、連絡の手前でやめているのか、どこで止まっていそうかの見当がつき、最初に直す場所を選びやすくなります。数字の見方と段ごとの直し方はホームページに問い合わせが来ないに書いています。
今週は、これまでに喜んでくれたお客さまを1人思い浮かべて、お礼のメッセージに感想のお願いを添えてみてください。返事が届いたら、料金の下に、いつの、どんな人の言葉かを添えて1件目を載せます。まだ頼める方がいなければ、先に作業の流れと写真の欄を整えておくと、最初の声が届いたときに、すぐ置ける場所ができています。
お客様の声の置き場所や、料金の欄・よくある質問との並べ方を一緒に見直したいときは、ホームページ制作でもご相談を受けています。どんなサイトが必要か、何を用意すればいいかも、あわせてお伝えします。
どこから整えるか、確かめませんか
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