LINEステップ配信シナリオの作り方|登録から申し込みまでの7通

「登録してくれた人には、何通か送ったほうがいい」。そこまでは分かっていて、配信の画面も開きました。そこで手が止まります。1通目に何を書くのか。2通目まで何日あけるのか。何通で終わりにするのか。
調べると、「あらかじめ決めた順番で自動配信できる機能です」という説明はすぐ見つかります。知りたいのはその先です。中身のほう。
この記事では、登録から申し込みまでを7通で組むときの中身を、1通ずつ出します。先に決めておく順番と、公式の仕様で決まっている制約もあわせて書きます。読み終えるころには、白紙のまま止まっていた1通目が書き出せます。
機能の説明は公式が詳しく書いています。ここでは、うちが実際に組むときの中身のほうを出します。
7通の中身より先に、決めることがある


文面から書き始めると、たいてい3通目あたりで手が止まります。書くことが尽きたからというより、どこへ向かっているかが決まっていないからです。


着く先を、1つに決める
7通を読み終えた人に、何をしてもらいたいか。ここを先に決めます。
無料相談に申し込んでほしいのか。予約を入れてほしいのか。体験に来てほしいのか。着く先が2つ以上あると、6通目で両方を案内することになって、読む側はどちらも選びません。
1本のシナリオが運ぶ先は、1つだけ。もう1つ案内したいものがあるなら、別のシナリオを組みます。ステップ配信は50件まで作れるので、枠の心配は要りません(ステップ配信マニュアル・LINEヤフー公式/2026年9月時点)。
待ち時間は、1日きざみでしか置けない
ここは、組み始めてから気づくと痛いところです。ステップ配信の待ち時間は、1〜30日の範囲でしか設定できません(同・LINEヤフー公式)。
つまり「登録の30分後に1通目」という組み方は、標準の機能では作れません。最短でも翌日です。
では登録した直後の1通はどうするかというと、ここはあいさつメッセージが受け持ちます。あいさつメッセージは登録した瞬間に届く別枠の機能で、ステップ配信の外側にあります。この記事で「1通目」と呼んでいるのは、このあいさつメッセージのことです。2通目から7通目までの6通を、ステップ配信が受け持ちます。
もう1つ、頭の隅に置いておくと安心なことがあります。友だち追加の判定には1日前後のずれが出ることがあり、同じ日に登録した人でも進みが1日ずれる場合がある、と公式マニュアルに書いてあります(同・LINEヤフー公式)。「◯日後の朝に届きます」と告知しないほうが、あとで困りません。
通数は、そのまま毎月の金額に効く
ステップ配信で送ったメッセージは、課金対象の通数として数えられます(料金プラン・LINEヤフー公式/2026年9月時点)。数え方は「送った回数×送った友だちの数」です。
月額無料のコミュニケーションプランで送れるのは、月200通まで。ステップ配信の6通を、月に30人が受け取ると180通です。枠はほぼ埋まります。全員へのお知らせを1回でも流せば超えます。
だから通数は、文面を書く前に置いておきたい数字です。ちなみに1通のなかに吹き出しは3つまで入れられて、それで1通と数えられます。長さで通数が増えることはありません。金額の話をもう少し細かく見たい方は、LINE構築の相場に別で書いています。
着く先と日数と通数。この3つを紙に書いてから配信画面を開くと、あとの作業がぐっと軽く進みます。
登録から申し込みまでの7通


ここからが中身です。士業の方や、サロンを一人で回している方を想定して、14日間で組んだ形を出します。日数も通数も、増やしても減らしても大丈夫です。


1通目と2通目|名乗って、1つだけ押してもらう
1通目(登録直後・あいさつメッセージ)。名前と、何をしている人かを書きます。そのあとに、登録のお礼として渡すものを1つ。押す場所は1か所だけにします。
あいさつメッセージは通数に数えられません(同・LINEヤフー公式)。長さを気にせず書けるところなので、吹き出し3つ分を使い切ってかまいません。
2通目(翌日)。なぜこのアカウントから連絡が届くのか、これから何日かけて何が届くのかを伝えます。先の見通しがある文章は、最後まで読まれやすくなります。
ここで、差し込みの機能に一言だけ。本文に友だちの表示名を差し込めますが、プライバシーポリシーに同意していない相手などには届かないことがあります(同・LINEヤフー公式)。名前の差し込みを文の骨組みに使うと、その人にだけ不自然な文が届きます。使うなら、抜けても意味が通る場所に置きます。
3通目から5通目|困っていることを、こちらから言葉にする
ここが7通の山場です。
3通目(3日後)。読む人が困っていることを、こちらから言葉にします。「投稿は続けているのに、問い合わせだけが来ない」のように、本人がまだ言語化していない状態を、先に文にして返す。自分のことだと分かると、そこから先が読まれます。
4通目(5日後)。今日のうちにできることを1つ渡します。手順が3行で書ける小ささにします。ここで出し惜しみをすると、6通目の案内が唐突に響きます。
5通目(8日後)。実際にあった変化を1つ書きます。誰かの話を出すときは、本人に確認が取れているものだけにしてください。数字を足したくなる場所ですが、確認できない数字は書かないほうが、あとで自分を守ります。
6通目と7通目|案内して、いったん終える
6通目(11日後)。ここで初めて案内します。何ができるのか、どのくらいの時間がかかるのか、どこから申し込むのか。3つを短く書いて、リンクは1本だけ置きます。
7通目(14日後)。締めの1通です。ここまでの内容を短くまとめて、もう一度だけ案内を置きます。あわせて、今回は見送る人に向けた一文を入れます。「今すぐでなくて大丈夫です。配信はこのまま続きます」。うちで組むときは、この一文を必ず入れています。読み終えた人が、断りを入れずにそっと離れられるからです。
7通目のあとは、シナリオを終えて通常の配信に合流させます。同じ案内を8通目、9通目と続けたくなりますが、ここまでで伝わらなかったことは、1通足しても伝わりにくいままです。
3通目がいちばん難しいところです。うちも、ここだけは何度も書き直します。
止まるシナリオと、進むシナリオ


組んだあとに見直すと、つまずく場所はだいたい3つに集まります。


1通目に、全部を書いてしまう
いちばん多いのがこれです。伝えたいことが多いので、1通目に経歴もサービスも料金表も入ってしまう。読む側は、その長さを見た時点で閉じます。
1通に入れるのは1つ。これだけを守ると、7通に割りふる作業が急に楽になります。入りきらなかったものは、削るのではなく後ろの通へ送ります。
どの通も、お知らせで終わっている
「キャンペーンのご案内です」「新メニューが出ました」。7通ともこの調子だと、うちが見てきた範囲では、3通目あたりから開かれにくくなります。
順番を入れ替えます。読む人の話から始めて、こちらの話を後ろに置く。同じ内容でも、「新メニューが出ました」を「夕方になると肩が上がらない、という声をよく聞きます」から始めるだけで、読まれ方が変わります。
申し込みの一文が、どこにもない
7通を書き終えて読み返すと、申し込み先がどこにも書かれていないことがあります。案内すると押し売りのようで気が引ける、という感覚は、一人で仕事をしている方ほど強いように思います。
ただ、読んでいる側からすると、どこに行けばいいか分からないまま終わるほうが落ち着きません。毎通、最後に次の一歩を1行だけ置く。6通目までは「次の配信をお待ちください」でも構いません。置く場所を決めておくと、書くときに迷わなくなります。
案内を入れるのは、押し売りとは別のことです。行き先を書いておくだけで、読む側は安心します。
出したあと、どこを直すか


7通を出したら、そこからは1通ずつ直します。全部を作り直す必要はありません。見るのは2つだけです。リンクが押されたり返信が来たりしているかと、申し込みがあるか。


反応はあるが、申し込みがない。最後の2通を直します。読まれてはいるので、案内の一文が弱いところを探します。時間と費用を書き足すだけで動くこともあります。
反応があって、申し込みもある。そのまま続けます。通数を増やす前に、登録してくれる人を増やすほうへ手を回します。
反応も申し込みもない。最初の2通を直します。誰に向けた話なのかが、まだ伝わっていません。3通目から下は、いったん触らずに置いておきます。
反応は薄いが、申し込みはある。少ない人に深く届いている状態です。形は変えず、入口を広げます。
直す順番は、いつも前からです。1通目が読まれなければ、7通目の出来は結果に出てきません。どこから手をつけるか迷ったときは、登録した人の立場で1通目を読み直すところから始めてみてください。
この直す作業まで含めると、LINE構築のやり方で書いたとおり、文章にいちばん時間がかかります。裏返すと、文章さえ自分の言葉で持っていれば、組み立てのほうは人に渡せます。
最初から完成形を目指さなくて大丈夫です。出してから直すところまでが、シナリオづくりの一部です。
よく聞かれる3つのこと
7通を組んだあとに、よく出る質問です。
答えによって、送る内容を変えられますか
変えられます。ただ、7通が一度回ってからにします。分岐を先に作ると、通数が倍になり、直す場所も倍になります。まず全員に同じ7通を送り、反応があるか、申し込みがあるかの2つを見ます。分けるとしても、最初の1問の答えで2本に分ける程度で足ります。3本以上に分けたくなったときは、分ける前に、1本のままで直せる場所が残っていないかを先に見ます。
すでに来ているお客さんには、別のシナリオが要りますか
要ります。7通は登録から申し込みまでの流れなので、来店済みの人に同じものを送ると、知っている話を聞かされることになります。既存のお客さん向けは、通数はもっと少なくて構いません。次の予約の案内と、間が空いたときの声かけ。この2つがあれば足ります。分けるには、登録のときに「初めてか、来たことがあるか」を1問だけ聞いておきます。
LINE公式アカウントだけで組めますか。ツールは要りますか
7通なら、LINE公式アカウントのステップ配信だけで組めます。ツールが要るのは、答えによって分けたり、既存のお客さんと新しい人を分けたりと、分け方が増えてきたときです。そこまで来てから、LステップとUTAGEの違いを見て選んでも、遅くありません。
まとめ
- 文面より先に、着く先・区切りの日数・通数の3つを決める
- 待ち時間は1〜30日きざみ。登録直後の1通は、あいさつメッセージが受け持つ
- あいさつメッセージは通数に数えられない。ステップ配信は数えられる
- 7通の骨格は「名乗る → 見通しを伝える → 困りごとを言葉にする → 試せることを渡す → 変化を1つ → 案内する → 締めくくる」
- 出したあとは、反応があるかと申し込みがあるかの2つで、直す場所を決める
当社のLINE・UTAGE構築では、ステップ配信の設計もお引き受けしています。すでにアカウントをお持ちなら、途中から入ることもできます。
7通の骨組みを、一緒に引いてみませんか
図4で「最初の2通を直す」「最後の2通を直す」に当てはまった方は、直す場所がもう見えています。無料集客診断では、着く先と7通の割りふりまでを、その場で一緒に整理します。
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